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ウィーンピアノデュオ クトロヴァッツ [音楽]

 なにげに初エローラ♪エローラとは、越谷市のお隣、松伏町にある中央公民館「田園ホール・エローラ」です。中央公民館と言って、侮ることなかれ、音響は素晴らしく、スタインウェイとベーゼンドルファーを所有している、立派な室内楽専用ホールなのだ。でも、あまりに交通の便が悪すぎて、ほとんど使われることがない(><)知るヒトぞ知る良いホールなので、たまに録音に使われたりするらしい。と、まあ、こんな豆知識は、実は10年以上前から知っていましたが、なかなか行くチャンスがなく。。。やっと、その日を迎えました。

pianoduokutrowats.jpg と、前置きは、それくらいにして。今回は、facebookの友達で、このコンサートの実行委員会としても関わっていらっしゃる五十嵐葉子さんのお誘いで、ウィーンからやってきた兄弟ピアノデュオ「クトロヴァッツ」さんのコンサートを聴きに行きました。なんとかぶり付きの席で、両ピアニスト氏の鼻息まで聞こえるような場所で、プログラム前半は聴きました。迫力満点で良かったのですが、少々お耳が飽和状態になったのと、せっかく待望のエローラに来たのだから、会場の雰囲気をもっと楽しみたいということで、後半は後ろの方の空いている席に移りました。

 ショスタコーヴィチ 小協奏曲
 リスト 交響詩「マゼッパ」
 インファンテ「アンダルシア舞曲」
 ピアソラ タンゴの歴史より、酒場1900、カフェ1930 ナイトクラブ1960 リベルタンゴ
 ガーシュウィン ラプソディー・イン・ブルー
 という、何とも、フルコースを2回食べるような、すごいプログラムでした(笑)

 最初の曲は、大昔にやったことがあったので、その時の記憶が蘇りましたが、まず最初に感じたことは、「あ〜、こんなに自由にやっちゃってイイのね!!」インスピレーションのおもむくままに、勝手気ままに弾いちゃっているような演奏、それなのに2人が寸分たがわず合っているって、どういうこと??どの曲にも言えることですが、2台が1台に、2人が1人に、聴こえます。時々、どちらが弾いているのか、手を確認しないと分からない時がある。でも、全体的には、セカンドの音の方が無理なく響き渡っていたのは、やはりインペリアルの実力かな。上の方から見ると、スタンのフルコンより一回り大きく感じるもの。或いは、ウィーンのピアニストだから、ベーゼンの扱いに慣れているのかしら?

 2台ピアノというのは、やはり非常に派手な演出(?楽譜が)になっていることが多いので、当然、超絶技巧を求められるし、多彩な音色ももちろん!それと、リズムとかノリが重要なレパートリーも多い気がします。今回のプログラムでいうと、インファンテ、ピアソラ、ガーシュウィン、どれも、独特のノリがあります。まずは、自由に使いこなせるということが必要で、しかも、2人のノリとツッコミが絶妙でなければいけない。そういう才能に秀でた人しか2台は出来ないなあと思いました。ちょっとしたお祭り騒ぎで2台をやってみても、合わせることに必死で、単に音が2倍厚くなりました〜っていうだけじゃ、つまらないものね。あ、もちろん、連弾はもっと難しいですけど。だから、ピアノデュオって、兄弟姉妹、夫婦とか、濃い〜関係の人同士じゃないと難しいんですね。

 何ていうか、お2人の演奏は、自由闊達で、うーん、“生きている音楽”っていうか、“生まれたての音楽”って感じがしました。

 プログラム1つ1つの演奏に対する感想とかじゃなくてスミマセン(><)

 最後に、とても面白いなと思ったことを1つ。お2人は譜めくリストなしで、ご自分でめくられていたのですが、終わった楽譜をどんどん床に落として(置いて、と言うべきか!?)いくんです。そして、全ての曲が終わって、ふと見ると、その置き方が、プリモをやっているお兄さんは几帳面にきちんと置かれていて、セカンドの弟さんはバサーッバサーッと散らかっている。それが、プリモセカンド逆なら分かるんですが・・・笑えました。ま、もっともプリモセカンドというのも、ピアノの位置がそうだというだけで、曲によって反対にしていたのもあったような気がします。楽譜を見ながら聴いていたわけではないので、そうではないかもしれませんが、そんな感じがしました。

 写真は、サイン会の時に便乗して、一緒に撮っていただきました。

 それにしても、もっともっとたくさんの人に聴いて欲しいなと思います。目の前に松伏高校があるのに、高校生らしい人はほとんど皆無でした。音楽科がある学校ですよ。せっかくのいい機会なのに。

 
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