ウィーン三重奏団 [音楽]
昨日に引き続き、ウィーンから来日の音楽家のコンサート。今日は、サントリーホールで。
ウィーン・フィルの団員である、ヴァイオリンのダニエル・フロシャウアー、チェロのラファエル・フリーダー、ラファエルの息子でピアノのマクシミリアン・フリーダーというメンバー。
前半は、ラフマニノフのピアノトリオ第1番ト短調と、シューベルトのピアノトリオ第1番変ロ長調。まず、最残念なことに、抽選で無料のコンサートだったため、楽章間で拍手をしてしまうお客さんがどうしても多数いるのです。せっかく次につなげたいのに〜〜って思うも、無情にも拍手(汗)仕方ないんですかね?
演奏中、何度もプロフィールを確認してしまいました。この人たちは、一体どの程度の位置づけの人たちなんだろう???と。でも、だんだん分かって来ました。やたらお行儀の良い態度は、この人たちの性格だと。ヴァイオリン氏は、本当はもう少しハッチャケたい願望もあるようですが、チェロとピアノの親子は、どうも真面目なタイプみたいです。加えて、息子氏は学生を終わったばかりの若造で、まだまだ修行が足りないご様子、固さが残るみたいです。
ヴァイオリン氏は、当然ながらリーダーとして音楽を引っ張って行きますが、特別にヴィルトゥオーゾというほどでもなく、若いピアノに思いやりを示しながら、無難にまとめている感じかな。チェロのお父さんの姿はP席だったため、全く見えませんでしたが、音はとても色気があって素敵でした。なかなか豊かに響いていたし、テクニックも安定していたと思います。ピアノくんは、最初に「固まってるのかな〜」と感じましたが、後半になってきても、やはりそんな感じだったので恐らくそういうスタイルなのかと。迫力はないけど、柔らかい音色で弾いていました。
という感じのトリオなので、一番良かったのは、シューベルト。「やはりシューベルトはウィーンの作曲家なのね」ということを感じさせてくれる香りのする演奏でした。
後半は、ショパンのノクターン第2番をチェロ・ピアノで。ラヴェルの亡き王女のためのパヴァーヌをヴァイオリン・ピアノで、弾きましたが、やはり原曲を聴きたかったです〜。ピアノソロは、ベートーヴェンの幻想曲ト短調。知らない曲でしたが、彼らしい選曲で誠実な演奏でした。そして、ハルヴォルセンのパッサカリアとヴァイオリン・チェロで。50がらみくらいの脂の乗っている時期のお2人、プロフィールによると無二の親友だそうで、息子くんに気兼ねする必要もないので、息の合った素晴らしい演奏でした。
再びトリオに戻り、ハイドンのピアノトリオ第39番ト長調第3楽章と、ブラームスのハンガリー舞曲第5番。ブラームスのアゴーギクはあまり大げさではありませんでしたが、こ洒落た感じが素敵でした。ウィーンの伝統というのはこんな感じなんでしょうか?とても自然に合わせていましたが、結構大変なんじゃないかと思いました。
最後にアンコールを2曲。1曲目は何だか知らない曲でしたが、ロンドンデリーに激似の朝ドラの主題歌にありそうな曲。2曲目は、ピアソラのアディオス・ノニーノでしたっけ。いやー、何でこの曲を選んじゃったかな?アナタたちには最も相応しくない曲でしょう〜〜。昨日、クトロヴァッツ兄弟の最高にノリノリのピアソラを聴いたから余計にそう感じたのかもしれません。楽譜に書いてある通りに数えるようなピアソラは聴きたくないですね。アンコールでがっかりしたという経験は初めてです。アンコールはおまけではなく、最も自信を持ってお聴かせ出来る曲を演奏すべきなのだ、と学びました。
と最後に、変なオチが付いてしまいましたが、全体としては満足な演奏会でした。室内楽なんてなかなか自分では足を運ばないもの。良い機会でした。
ウィーン・フィルの団員である、ヴァイオリンのダニエル・フロシャウアー、チェロのラファエル・フリーダー、ラファエルの息子でピアノのマクシミリアン・フリーダーというメンバー。
前半は、ラフマニノフのピアノトリオ第1番ト短調と、シューベルトのピアノトリオ第1番変ロ長調。まず、最残念なことに、抽選で無料のコンサートだったため、楽章間で拍手をしてしまうお客さんがどうしても多数いるのです。せっかく次につなげたいのに〜〜って思うも、無情にも拍手(汗)仕方ないんですかね?
演奏中、何度もプロフィールを確認してしまいました。この人たちは、一体どの程度の位置づけの人たちなんだろう???と。でも、だんだん分かって来ました。やたらお行儀の良い態度は、この人たちの性格だと。ヴァイオリン氏は、本当はもう少しハッチャケたい願望もあるようですが、チェロとピアノの親子は、どうも真面目なタイプみたいです。加えて、息子氏は学生を終わったばかりの若造で、まだまだ修行が足りないご様子、固さが残るみたいです。
ヴァイオリン氏は、当然ながらリーダーとして音楽を引っ張って行きますが、特別にヴィルトゥオーゾというほどでもなく、若いピアノに思いやりを示しながら、無難にまとめている感じかな。チェロのお父さんの姿はP席だったため、全く見えませんでしたが、音はとても色気があって素敵でした。なかなか豊かに響いていたし、テクニックも安定していたと思います。ピアノくんは、最初に「固まってるのかな〜」と感じましたが、後半になってきても、やはりそんな感じだったので恐らくそういうスタイルなのかと。迫力はないけど、柔らかい音色で弾いていました。
という感じのトリオなので、一番良かったのは、シューベルト。「やはりシューベルトはウィーンの作曲家なのね」ということを感じさせてくれる香りのする演奏でした。
後半は、ショパンのノクターン第2番をチェロ・ピアノで。ラヴェルの亡き王女のためのパヴァーヌをヴァイオリン・ピアノで、弾きましたが、やはり原曲を聴きたかったです〜。ピアノソロは、ベートーヴェンの幻想曲ト短調。知らない曲でしたが、彼らしい選曲で誠実な演奏でした。そして、ハルヴォルセンのパッサカリアとヴァイオリン・チェロで。50がらみくらいの脂の乗っている時期のお2人、プロフィールによると無二の親友だそうで、息子くんに気兼ねする必要もないので、息の合った素晴らしい演奏でした。
再びトリオに戻り、ハイドンのピアノトリオ第39番ト長調第3楽章と、ブラームスのハンガリー舞曲第5番。ブラームスのアゴーギクはあまり大げさではありませんでしたが、こ洒落た感じが素敵でした。ウィーンの伝統というのはこんな感じなんでしょうか?とても自然に合わせていましたが、結構大変なんじゃないかと思いました。
最後にアンコールを2曲。1曲目は何だか知らない曲でしたが、ロンドンデリーに激似の朝ドラの主題歌にありそうな曲。2曲目は、ピアソラのアディオス・ノニーノでしたっけ。いやー、何でこの曲を選んじゃったかな?アナタたちには最も相応しくない曲でしょう〜〜。昨日、クトロヴァッツ兄弟の最高にノリノリのピアソラを聴いたから余計にそう感じたのかもしれません。楽譜に書いてある通りに数えるようなピアソラは聴きたくないですね。アンコールでがっかりしたという経験は初めてです。アンコールはおまけではなく、最も自信を持ってお聴かせ出来る曲を演奏すべきなのだ、と学びました。
と最後に、変なオチが付いてしまいましたが、全体としては満足な演奏会でした。室内楽なんてなかなか自分では足を運ばないもの。良い機会でした。
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