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オニババ化する女たち [芸術・趣味]

 前に、「婚活」についての話題で、実家はほどほどに快適で、でも親はある程度の歳が来たら、尻を叩いてでも結婚させるべき、ということを書きました。その私の持論(と思っていた)を裏付けるような本を読みました。

 ある方が「これ面白いよ、好きそうだなと思って。」と貸してくれた本、三砂ちづるさんという方が書いた「オニババ化する女たち~女性の身体性を取り戻す」という本です。最初の方の章は、ちょっとブログでは書けないようなあまりにストレートな内容なので、知りたい方は読んでいただくとして、その中に上記のような内容も書かれていたのです。「結婚したくないならしなくてもいいのよ~」「子供も生まない自由があるのよ~」という子供を尊重するような親の言葉が、却って女の子たちが女性としての人生(=ソコソコの年齢で結婚して子供を産んで家庭を守って・・・)に寄って得られるはずのチャンスを奪っている、ということです。そして、そういう素晴らしい経験を犠牲にするほどの価値があるとも思えないような、くだらない仕事にしがみついて、振り回されていて、結果、オニババが増える、というわけです。

 なんでも、出産というのはすごい体験で、“素晴らしい”出産を経験した人は、宇宙と一体となったような感覚とか、他とつながっている感覚とか、それはもう天地がひっくり返るようなというか、自分という存在がかけがえのない存在だと実感できる経験なんだそうです。ただ、実際には“素晴らしい”出産ではないケースが多いので、出産経験者どうしの話や、母親の話がどうしても、否定的な話になってしまうので、「出産=痛くて恐ろしい、出来れば経験したくない」という構図が出来上がってしまうんだそうです。

 経験のない私は、ただただ「へえ~~~」と言うしかないですが、他とつながっている=自分は1人ではないっていう感覚がないから、携帯を片時も手放せなかったり、買い物とかお金とか地位とかに執着するわけですよね。だから、そういう感覚を本当に心の底から、いえ、身体で感じることが出来たら、そりゃ、何よりも幸せなことなんだろうな、って分かります。たった1度の出産であっても、体験するとしないでは大違い、それが昔の人は5人も6人も、あるいは10人も産んでいたのが普通なら、その素晴らしい体験をそんなに繰り返ししているのだから、「母は強し」ってなるのも無理ないです。大学でいくら学んでも得られないことを、知るわけだし、今までの価値観を覆すような、新しく生まれ変わったような人生なんだそうです。

 そんな素晴らしい体験をすることが出来るのは、女性だけの特権なんですから、それを活かさないなんて本当にもったいないことです。見せかけだけの男女平等に騙されてはいけません。元々、女性と男性は持って生まれた役割が違って、どちらが上とか下とかそういう話ではないのに、変にそういうことにこだわるからおかしなことになるんですね。私は、どちらかと言えば古い考えの人間なので、「男女平等」「家事は半分ずつ分担」「男性も育児休暇を取るべき」なんていう主張を聞くと、ちゃんちゃらおかしいって思っちゃいます。っていうか、何で(女性が)自分でやりたくないのか不思議なんですね。もしも私に子供が生まれたら、極端な話、「夫なんかに半分も育児を取られたら嫌だ、全部、自分で面倒見たいもん!」って思うし、それが女性の幸せなんだろうと思います。

 そういう考えが、単に古臭い道徳観念に飼いならされた結果である、というんではないんだな~、正しい考えなんだな~と自信を持たせてくれたのが、「オニババ化する女たち」です。最後の方の章は若干、賛同しきれない部分もありましたが、3分の2くらいまでは、諸手を挙げて賛成!!!と拍手しながら読みました。ぜひ、女性の方には読んでほしいです。
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