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イエルク・デームス氏公開講座その2 [音楽]

 昨日は、半端な感じで文章が終わってしまいましたが、続きに何を言いたかったかというと。

 私も教える立場でもあり、もちろん学ぶ立場、演奏する立場でもあるのですが、そういう中で、才能の無さに嘆いたり、サボりたくなったり、色々なことがあるのですが、音楽やピアノに向かう場面のみならず、全てのことにおいて、たった1度、とか、1日とか、1回とか、「1」を大切にするということを痛感しました。

 愚痴っている暇があったら、練習しろ。2度で出来ることは1度で覚えろ。とか、そういうことです。ピアニストは、もちろん何百何千という回数、同じフレーズを研究し、練習しつくしているわけですが、それとて、ただ漠然と「何度も」繰り返しているわけではなく、一度一度が渾身の1回であり、最高の演奏をしようとした1回であるわけです。私たちピアノの先生はよく子供たちに「この曲を1日5回弾きなさい」とか言ってしまいがちですが、何と愚かなことでしょう。。。幸い、私が小さい頃にお習いした先生は、そのような指導をなさいませんでした。ですから、私自身はそのような方法で練習したことがありませんでしたが、自分が教えるようになり、あまり練習してこない生徒に手っ取り早く分からせるには「何回」という言葉を使ってしまいます。でも、1度でやろうとしない人は、何度やってもダメなんだなと思います。(厳しいですが)

 一期一会という言葉がありますが、これはとても深い言葉だなと最近よく思います。人と人との出会いについて指す言葉ですが、出会いのみならず、全ての場面に通じる言葉だと思います。

 先日、薬師寺展に行きました。翌日、NHKで特集をしていました。その中で、「人が長くても40年しか生きられなかった時代の人が、永遠の祈りを込めて、日光月光菩薩を作った」ということを言っていました。また、電気もガスも何もなかった時代、1日とは、お天道様がいる時間のことです。今よりも1分がどれだけ貴重だったことでしょう。その1分の積み重ねの40年、を考えると、現代に生きる私たちは、あまりにもくだらないことに時間を浪費しているのでは???と思いました。

 本当に人生を豊かに生きていくためには、大切なことを見極め、そのことのために全身全霊でぶつかっていく勇気が必要なのでしょうね。そんなことをしみじみと感じさせられるような出来事と出会った、ここ数日間でした。
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