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ルノワール展 [芸術・趣味]

 駆け込みで、新美術館のルノワール展に行ってきました。平日だったせいか、最終日の割りは思ったより混んでいませんでした。

 あまり具合も良くなかったので、オーディオガイドも借りず、申し訳程度にザッと見て帰ってきてしまいました。美術館に入ったら、ルノワールなのに、ドイツの匂いがしました。(雰囲気という意味ではなくて、物理的に本当にドイツの美術館の匂いがしました。)まあ、それはさておき。

 ルノワールは「幸福の画家」と言われているそうです。「絵は幸福な気持ちにさせなければならない」という信念に基づき、作品を描いていたそうです。そして、今回の展覧会の副題に「伝統と革新」とあるように、印象派の画家というイメージが強かったですが、その表現に行き詰まり疑問を感じて、生涯、新しい絵の表現について模索を続けていたそうです。死の直前まで、車椅子に座りながら毎日制作を続けていたという意気込みには頭が下がります。

 その印象派時代の作品も含め、確かに、画面からはそこに描かれている人々の生きている姿、幸せな感じが一杯に伝わってくるなあと思いました。こういった「芸術」と言われる分野では、ただ事実を写し取るのではなくて、その事実を通して作者のメッセージを伝えることこそが大切だということ、また、そのメッセージそのものが作者の生き様だということを、今さらながらに強く感じました。ルノワールは自分の家族をモデルにした作品も多いようですが(誰でもそうですが)、そこからも人間らしく生きていくことに喜びを感じていた人なのかなあと思いました。

 人間らしくって何でしょう?って話になりますが。家族とか自然とかに囲まれて所謂「貧しいながらも楽しい我が家」的な幸せを求めていたのかな、なんて思います。私自身がだんだんそういうお年頃になってきたせいかもしれませんが。同じ印象派でもマネ、モネとか、あまりにも抽象的な絵よりも直接的で分かりやすいです。美術展に行ったおみやげは、常に絵葉書なんですが、「クロード・ルノワール」(息子)と「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)」という2枚を買ってきました。特にクロードはもう誘拐したくなるくらい可愛いです!!
 
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orugo-ru-7915

絵葉書、拝見したかったです!
by orugo-ru-7915 (2010-04-06 13:03) 

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