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4/9,10 サントリーホールにて [演奏]

100411_1835~01.JPG 尊敬する恩師であり、大変お世話になっている小林研一郎先生の古希を祝うコンサートというのが、2日間続きで、サントリーホールで開催されました。わざわざお誕生日のコンサートがホール主催で開催されてしまう、というところに、先生の凄さを感じます!

 私も2日間とも合唱団の一員として、マーラーの「復活」と、アイーダの凱旋の合唱を歌わせていただきました。今回は、お祝いの会ということもあり、合唱団はこれまでに小林先生とゆかりのある複数の団から有志というような形で、祝祭合唱団が結成され10月から練習に励んできました。総勢260名。中には既にプロとして活躍している方も混じっていました。

 さて、復活を歌うのは10数年ぶりという感じでしたが、その頃に比べ、ドイツ語も少しは理解できるようになり、死後の世界にも興味もあり、というわけで、単に「音楽」として、ではなく、「復活」というワールドを味わうというか、どうなんだろ??とか考えながら歌ってしまいました。マーラーの複雑な音楽は、一体どういう場面を表しているのか???文献を読んだりすれば色々書かれているのでしょうけれど、そうではなくて音楽からだけうけるインスピレーションで想像したりして。そして、大団円の最後の最後に「天国の門が開かれる」と言うのですけれど、スピリチュアルな世界から見れば「天国に入る=神のもとへ」で、そうしたら「復活」はないわけで、この復活という定義が、いわゆる「生き返る」ではなくなります。神のもとで「魂」として「波動」として新しい人生(人じゃないから人生とは言わないか。。。)が始まるということで、それが「生きるために死ぬ」という歌詞になるのかもしれませんが。だとしたら、この主人公の方は、既に相当レベルの高い方ですね。何十回の生まれ変わりを経て神のもとへ到達したのですから。でも、普通のレベルの人ならば、ひとときの憩いの後にはまた地獄落ち(=この世に生まれ変わる)があるのですから、最後の鐘は「行ってらっしゃ〜い!」の鐘なんですけどね。でも歌詞は「神のもとへ zu Gott!」ってハッキリ書いてあるからな〜。

 な〜んて。色々考えながら。でもね、そこに到達するまでの色々な音楽を聞いていると、やはりマーラーも死後の世界のことを良く分かっていたんだと思います。私は、美術作品なんかを見ても思うのですが、宗教画なんかを書いている人たちは、間違いなく死後の世界とか魂の世界について分かっていた人たちだと思います。平たく言えば「見える人たち」です。そうでなければあんな絵は書けないし。ま、それで、作曲家もそうで、マーラーも「見える人」だったんではないでしょうか。

 さてさて、演奏の内容の話は何だかなくなってしまいましたが、日フィルさんの演奏は素晴らしかったです!感動しました!以上。

 翌10日は、コバケンとその仲間オケの人たちによる、ガラコンサートでした。彼らもまたアマチュアながら熱のこもった演奏で、コバケン先生の叱咤激励によく付いていったと思います。曲も色々な楽器が出てきたり、感動的な曲が多かったせいもあり、また司会も巧みだったので、演奏会としては異例な3時間という長さでしたが、あっと言う間の楽しい時間でした。

 後半では、美智子皇后殿下がおいでくださいました!これは、私たちにとってはこの上ない幸せ!私たちは事前にいらっしゃることは聞いていましたが、知らなかったお客様にとってはまさにサプライズで、会場に入って来られた瞬間にその場の空気が変わるという、やはりすごいオーラがありましたね。

 そして、何と何と。私は小林先生のソロと合唱の歌「アカシアの径」の時に、伴奏をさせていただきました。たいした活躍する曲ではないのですが(な〜んて言ったら怒られちゃうけど)それでも、こんな機会はまたのないことなので、何という幸運でしょう。こういうタイミングでここにいられる幸せと、こういう機会を与えてくださった小林先生に感謝感謝でございます。ま、私は黒子なので、なるべく目立たないようにと、コソコソ歩いていたら、合唱団の子からは「もっと堂々と」ってダメ出しされましたけど。それに挨拶するときも折角の皇后陛下のお顔もちゃんとは見られませんでした。

CA270242.jpg こんな機会に、両親を会場に呼んでいなかったのは、後悔先に立たずです。決まったのが直前だったし、大げさに吹聴するのもはばかられたので、特に誰にも言っていなかったのですが。終わってから、いらしていたお客様が「もう感動して感動して涙が止まらなかった」と言ってお花をくださったり、(写メも撮ってしまったそうです^^; )合唱団の方たちも「御前演奏しちゃったね〜!」とか言ってくれたりして、今さらながらすごいことだったんだな〜と実感しています。

 そんなこともあってか、昨日はどっぷりと疲れてしまって、具合が悪くなってしまって、夜は早々に寝てしまいました。今日もゴロゴロと過ごし、この時間に至ります。毎日のように本番のある演奏家をホントに尊敬します。

武蔵野合唱団HPにもこの演奏会について記述があります。

http://musashino-chorus.com/feature/20100409_aniv.html
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