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プレイエル・ピアノによるショパン~マズルカ、ワルツ、その他の舞曲集 [音楽]

100525_2200_01.JPG 1836年製のプレイエル・ピアノによるショパン~アルテュール・スホーンデルヴェルトという人の演奏で、マズルカ、ワルツ、その他の舞曲集をいうのも買いました。こちらは、良かったです。無名の(?)人だと思いますが、音楽教育・コンサート演奏・室内楽の3部門を学ぶかたわら、古い鍵盤楽器についての研究を専攻し、フォルテピアノやモダンピアノ、クラヴィコード、チェンバロなど様々な楽器でコンサート活動をしているそうです。

 最初の曲はポロネーズで、あまりにもテンポが遅く、びっくりしました。その後の曲も、概ね、テンポはゆったりめで、この人下手なのかな~?と思いましたが、もう一度聴いたら良いなと思いました。解説によると、当時は、舞踏は欠くべからざる要素で、ショパンが作曲した時は、少なからず、本当にそれで踊っていたそうです。それが、次第にピアニストが自らの芸術性を表現するための芸術的ヴィルトゥオーゾ・ピースとして扱われるようになっていったということです。

 それに伴い、当然、テンポも上がったでしょう。だから、私たちが普段聞きなれているテンポとはかなり違いました。それに、アンティークのプレイエルのピアノの音色は、現代のパワーのある肉付きの良いピアノとは全然ちがって、ちょっと古びた香りのするような音、弦を叩く音がするピアノです。

 音程(ピッチ)というのも、少し考えなければならないと思いました。つまり何だかちょっと低いんじゃない?このピッチって思うんだけど、当時は、現代よりも少なくとも3ヘルツ以上は低かったわけだから、それでいいんですよね。そうすると華やかさには欠けるけれど、落ち着いた雰囲気のある音楽になります。それでゆったりしたテンポで、ゆったりと踊るって何だかいいじゃありませんか。ルバートなんかも何だか品の良いものに感じます。音楽が、一つの方向にばかり進んできたことへの反省と共に、もっと奥行きのあるものを求めたいと思います。
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