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2005年ドイツ旅行−4 [ドイツ旅行記]

<4/7>ハンブルク~フランクフルト

 早くもハンブルクを発ちフランクフルトへ向かう日がやってきた。ハンブルクからの移動はDB(ディーバーン)。日本ではあまり見かけたことがないと思うのだけど、ハンブルクの駅はホームが長く、○番線aとかbとか書いてある。短い編成の列車の場合、一つのホームの前の方あるいは後ろの方に片寄って停まるらしいと分かるまで、時刻表や駅の発着案内に書かれた「11a/b」などの表示の意味が分からなくてうろうろしてしまった。
 車窓からの眺めはとにかく田舎。この移動時間を利用して、ハンブルクの分のドイツ語日記を書いてしまう。

ドイツ旅行 009.jpg 駅に着いてみて、「あ~ヨーロッパの駅に来た~」という感じがした。この感覚、なんて表現したらいいのだろうか。東京駅とか新宿駅とかもっと大きいと思うけれど、日本の駅は「幾重にも折り重なって複雑怪奇な」という感じがするが、あちらは、ただただ「だだっ広い」感じかな。ハンブルクと違って階段がない。

 まずはインフォメーションを探して行ったり来たりする。日本の過剰なまでに親切な案内表示に慣れているせいか、ドイツの表示は不親切だと思う。「i」というマークを頼りに歩いているのに、それが途中で消えてしまうのだ。「あれ、見落としたかな」と思ってまた戻って出直してみるけど、やっぱり途中でなくなってしまう。結局、駅の中を30分も迷子になっていた。さっきから何度もこの前を通っているのに・・・・入り口が狭くて気付かなかった。

 アパートメントにしろ、商店やレストランや美術館などにしろ、入り口というのは狭くて頑丈な扉があって、「外界とつながるためのもの」と言うよりは「外界を断絶するためのもの」という雰囲気が漂っている。「正当な用事があって許可された人以外はみだりに開けないで頂戴っ!!」と拒絶されているようだ。私たち「ふすま」と「縁側」の文化に育った人間にとってはたまらなく冷たい感じがする。

 駅までは順調だったが、そこから思いのほか時間がかかってしまったので、もう3時過ぎてしまった。大急ぎで支度をして・・・と思ったのに、またまたカギが開かないという事態。あ~~~もうっ。フロントに行って、人を呼んで来る。先程の話じゃないがドアは「外界を断絶するためのもの」だから、カギが開いても尚、かなり大きな力で押したりノブを回したりしないと開いてくれないらしい。とても片手では開け閉め出来ないくらい重かった。

 フランクフルトで観光をする予定はあまりないのだが、せっかくだからゲーテハウスくらいは行っておこう。彼の生家が当時かなりな富裕層に属していたらしいのは一目瞭然で、しかも、各部屋は色が統一されているなどこだわりが感じられて、「ただの成金ではないぞ」という感じもした。ちょうどドイツ人のグループがガイド付きで回っていたので便乗して聞きたかったけれど、図々しいと怒られると恐いのでやめておいた。でもある部屋に来た時、そのガイドのおじさんが日本語で「これがゲーテのおじいさん、おばあさん、」などと私に教えてくれて、親切なおじさんだなと思うと同時に日本語がしゃべれるなんてすごいと感心した。

karte.jpg ゲーテハウスを出てから、レーマー広場の方へ行ってみた。いわゆる市庁舎広場だが、その木組みの建物がとても可愛らしくローテンブルグあたりの街を思わせる。絵はがきになっているフランクフルトは、超高層ビルとレーマー広場が一緒に写っており、一つの街のとても近い場所に、近未来都市と中世の街が渾然一体となっているところが不可思議な感じがした。

 だいぶ疲れて来たので、まだだいぶ早い時間だが夕食にする。と言っても、昼食を食べっぱぐれているから、朝食を摂ってからはずいぶんと時間が経っている計算だ。ドイツ語の先生お進めのお店「WIRTSHAUS」に一目散に行く。地下鉄に乗ろうとホームに降りる。私が地図で確認していると親切なご婦人がやって来て、教えてくれる。だが、どうもその人の言っていることは間違っているぞ。反対方面の電車に乗れと言っている、どうしよう???ホームの端の方に行ってばれないように(正しい方に)乗ろうと歩き始めると、とても親切なそのご婦人は追っかけて来て再び間違った情報を教えてくれる。仕方がないので、少し遠回りだけど反対方面の電車に乗って行くことに腹を決めた。

 お店に到着。やはりさっきの話じゃないけれど入りにくそうな面構えの店で、教えてもらっていなければ絶対に入れない。お店の人に何がお薦めかと聞いたら全てお薦めだと連れない答えが返って来たが、中でも「spargel」がお薦めと言う。私は基本的に白アスパラは嫌いなんだけど、ま、いっかと思い、注文。ハンブルクの店では魚を食べたので今度はお肉が食べたいと思い「Fleisch」と書いてあるものを選んだ。しか~し、出て来たのは、白身魚のフライみたいのだった。とても淡白な肉かな、と一生懸命考えたが、どう間違ってもこの味は魚だろう。

ドイツ旅行 010.jpg 白アスパラはそれはもうこの世のものとは思えないくらい美味しかった。ドイツの料理はジャガイモとソーセージばっかりでまずいと誰かが言っていたが、今のところは外れなしだ。ワインを頼んだのが効いて来て眠くなってしまった。この後、アルテオパー(旧オペラ座)で演奏会なのに、まずいっと思い、コーヒーも追加。かなりゆっくりしたので眠気も冷め、元気にアルテオパーへ。

〈4/8フランクフルト(ムジークメッセ)〉を読む→
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