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ミレイ展 [芸術・趣味]

ophelia.jpg「種まく人」のミレーじゃなくて、ジョン・エヴァレット・ミレイ。Bunkamuraでやっているので観てきました。実は、このチケットにもなっているオフィーリアの表情はあまり好みではないのですが。。。

 画家というのは誰でもそうなのか、何かの主題を持って描く時にその人物を身近な人をモデルにして(代用して?)描くらしく、例えば、このオフィーリアは、もちろんシェイクスピアのオフィーリアなんですが、実在の女性がお風呂に浸かってポーズを取って描いたそうです。そして、そのお風呂のお湯を温めていたランプが途中で消えてしまって、お風呂がすっかり冷たくなって彼女はヒドい風邪をひいてしまったので、その父親が治療費を求めて損害賠償を起こした、なんていうエピソードがあるらしいです。ランプが消えたらまた点ければ良かったじゃん!って思うのは現代人的考えでしょうか???

 そんなことはともかく、彼の絵の中には、彼の家族(子どもたち)がモデルを務めた作品がたくさんあり、またそれがめっぽう美男美女なんですね。彼自身の写真もハンサムだし奥さんも美人だから、可愛い子どもがたくさん生まれたんでしょうね。
 millais.jpgここに描かれているのは長女です。ちょっと緊張してお澄まししている顔も可愛いけど、数時間(あるいは数十分なのか)後に居眠りをしてしまっているあどけないほっぺがたまらないですね。。こんな風に居眠りなんてしてたらさらわれちゃうぞ〜って思いました。他にもいっぱい可愛い子どもたちの絵があり、特に三姉妹が描かれた絵は良かったのですが、絵ハガキが売ってませんでした。。。

 彼の画風は初めは「ラファエル前派」と言って、ラファエル以前に戻ろうという主義だったそうです。つまり、ルネサンス以前ということですかね。なので、人物を必要以上に誇張したり有り難く描かずに、ありのままに写実的に描くそうです。そのせいか、ホントに写真のように、「絵から抜け出て来たような」という言い方がありますが、ホントに絵から飛び出してきそうなくらい立体感や透明感がありました。

 今日はちょっと体調が悪く疲れ気味でしたが、行って良かったです!
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フェルメール展 [芸術・趣味]

 今日は上野のフェルメール展に行ってきました。

 7305448_th.jpgフェルメール展と言ってもフェルメール自身の作品は7点で、他は彼と同時代、同地域に活躍した作家たちの作品。とは言え、フェルメールの作品と言われているのはこの世に三十数点しかないのだから、その中の7点と言えばすごいと言える。シャープのCMでおなじみの「青いターバンの少女」は来ていなかった。

 フェルメールの特徴は、もちろん光の使い方だけれど、あの時代デルフトという町で活躍した作家たちは、みな比較的似たような画風だなあと思った。もちろん、厳密に言えば「全然違う」んだろうけど、こうして一同に集めて展示した時に、全く違和感がないっていうのは珍しいかなと思う。時代的には17世紀後半だけど、その時代にしては画面が明るい感じがしたのは、光を取り入れてるからなのかな。同時期のオランダにはレンブラントとかも活躍して、彼も光の使い方が巧みだし、フェルメールもレンブラントの影響を受けたと書いてあったけど、レンブラントの画面はもっと暗い。今回のデルフト派には属さないんだろう、作品は展示されていなかった。デルフトという町がどんな風に栄えた町なのか、よく知らないんだけど、あの画風から想像するに豊かな産業と自然と信仰があったんだろうなあと思った。

 それにしても平日の午前中だというのに、人はいっぱい。私は待たずに入れたけど、出て来た時には待ち時間20分って書いてあった。ほんとに・・・(ー ー:)
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シャガール展 [芸術・趣味]

 ポーラ美術館のシャガール展、本日最終日。駆け込みで見てきました。
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 友人いわく「シャガールに興味あるの〜?私はあんまり〜」だそうですが、私は難しいことは分からないですが、赤、青、黄の色使いが好きです。シャガールがロシアで生まれた、というのはこないだ知ったのですが、今日の展示で、彼がユダヤ人であり、ロシアと言っても今でいうポーランドあたりで生まれたということを知りました。マルク=シャガールという綴りもパリに移ってからのもので、元はモイシェだったかな、そんな感じの名前、聖書に出てくるモーゼから取ったそうです。

 シャガールは、自らも文筆を多くしていて、回想録だけでなく、物語なども書いてその挿絵ももちろん自分で書いて、っていうこともしているらしい。他人の作品にも挿絵を多く書いています。夢とも現実ともつかないような微妙なタッチ、けれどあまりにも難解ってほどでもなく・・・という彼の絵は確かに童話の挿絵にはうってつけの気がします。次回のコンサートの企画として何か使えそうな、ちょっとイメージが湧いてきそうな気配がしてきました。その前に、彼の回想録やら挿絵の本やらを幾つか読んでみたいな、と思います。
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加藤健一事務所「詩人の恋」 [芸術・趣味]

 今日は、新百合混声合唱団の稽古に「合唱団員として」参加した後、下北沢で途中下車して本多劇場で加藤健一事務所の「詩人の恋」という音楽劇を観てきました。加藤健一事務所は、我が母校のすぐそば、江古田にあり、毎日、その横を通って通学していたのですが、実際の舞台を観たのは初めての気がします。いつも気になる演目をやっているのですが何となく縁がなかったというか。今回は、ふと思い立ってと言うのか、どこかでポスターを見かけたんでしょうね、「へ〜詩人の恋をやるんだ〜。えっ、ドイツリートを舞台で歌うって???絶対行かなくちゃ!」ってなり、調べてみたら今日が初日で、今日以外の日はスケジュール的に無理。ということで、急遽、当日券で行きました。なので、500円増し、トホホ(^^;

 舞台の話に入る前に、とっても気になっちゃったこと1つ。それは緞帳に書かれたデザインです。音符や楽譜をデザインしたモチーフってよく見かけるんですが、それが、必ず間違った形とかをしていて、私たちから見ると一目見てギョギョッとなる初歩的な間違いなのに、どうしてそれに誰も気づかないんだろう???って不思議なんですよね。今日も音符の符尾が下向きの場合、音符の玉の左側にならなければいけないのに、右側に付いていて、あらあら〜って感じ。この間違いはホントに多いんですよ。

 舞台は1986年だったか(?)のウィーンの音大。マシュカン教授の部屋。天才ピアニストのスティーブンがスランプを乗り越えるために教授に声楽のレッスンを受ける、というもの。スティーブンがドイツ語読みではシュテファンになる、って初めて知りました。冒頭の方のマシュカン教授の台詞、詩人の恋の1曲目の歌詞のドイツ語はまあ聞き取れたのでホッとしました。マシュカン教授の台詞の中にはとても印象深い言葉がたくさんありました。

 喜びと悲しみの狭間に芸術がある、とか。もっと詳しく言うと、喜びと悲しみがぶつかり合ったところの心の葛藤から芸術が生まれるってとこかな。規則正しいルールとそこから逸脱しようとする衝動のバランスが芸術、とか。ルールに乗っ取って正しく演奏するだけならロボットですから。アメリカ的合理主義に侵略されると無駄なものから発見する驚きがない、とか。うーん、その通り!
 詩人の恋の1曲目の歌詞、im wunderschonen Monat Mai als alle knospen sprangen・・・についてのマシュカン教授の解釈はありきたりと言えばありきたり、意味の通りです、なんだけど、あのように表情豊かに表現されると妙に納得させられます。やはり、心の表出が歌なのだと思わせられます。

 第2幕になり、登場人物2人が実はユダヤ人だということが分かります。ダッハウの描写については、私もついこないだ行って来たばかりなので、リアルに想像できました。ユダヤ人でない私にとっては、あれだけでも充分に刺激的でしたが、当の本人たちにとっては「なぜ真実を残さないのですかっ!!!」になるらしい。残念ながら、最後の方は寝てしまったので(^^; この2幕のメッセージについては実はよく理解出来ていません。今日は朝早く起きて寝不足だったから、という理由もありますが、たぶんそれよりは、この難しい問題について私の潜在意識が拒否したのだろうと思います。寝る、という行為は単に怠けるとか、眠いっていうだけでなく、その問題についてはまだ受け入れる心の準備が出来ていません、という自分からのメッセージの場合が多いです。

 話が横にそれましたが、この芝居は、芸術についてと、ユダヤとドイツの問題についての2つのテーマがあるようです。とても興味深いテーマです。10月末には紀伊國屋でまたやるらしいので、もう1回行きたいなと思います。
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静物画の秘密展〜ウィーン美術史美術館所蔵 [芸術・趣味]

 実は、新国立美術館に行くのは初めてで(^^;
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 私にとって「六本木」は精神的に遠いので、つい明日回しにしてしまって、買っていた前売り券を無駄にしたり・・・でも、今日は頑張って行ってきました。黒川紀章氏による斬新なデザインの建物、噂には聞いてたけどへ〜〜〜っと思って写メしてみました。

 「静物画」という表現はオランダで生まれたそうですが、フランスでは「死んだ自然」という言い方になってしまったとか。ちょっとロマンがないですね。静物画の対象になるものとしては花とか果物とかが多いと思うんですが、それらにも象徴的な意味が隠されていて、例えば懐中時計などは「時の流れ=この世のはかなさ」を表すとか、狩りの道具や獲物などは「富の象徴」であるとか、へ〜〜〜っ!静物画なんて、デッサンや写実の勉強に使うものかと思っていました。。。でも、様々な物の質感などの緻密な表現力というのは確かにその作家の力量を表すようです。今日は、久しぶりにオーディオガイドを借りたので、色々と勉強になりました。
 あと、フランドル地方=オランダって思いこんじゃってたんですが、よく考えたら違うんですね。オランダ南部、ベルギー西部、フランス北部の一帯をフランドル地方と呼ぶそうです。ベルギーという国の存在がオランダと一緒になってしまっていました。お恥ずかしい。。。
 さて、17世紀以降くらいの作品が展示されていたのですが、色調がとても暗いんですね。たぶん時代的なもの、地域的なものの両方によると思うんですが、1700年を超えたあたりからは少し明るくなります。名作「フランダースの犬」のアニメの中でネロが「僕もルーベンスのように描けたらなあ・・・」という台詞があります。かれこれ30年以上も前に見たそのシーンのその言葉が今でも強く印象に残っていて、あのお話の暗さと結びついて、フランドル地方の絵画=ルーベンス=黒い背景に浮かび上がる対象物とそこに当たる光、みたいな図式が私の中で勝手に出来上がっています。現代に生きる我々には絵に描かれている対象を判別するのすら難しい感じですが、あの時代はそういう暗さの中に生きていたんですね。これはどの展示会に行っても感じることです。ですから、光とか太陽というものに対する感謝の気持ちとかが今よりも強いし、神の贈り物のように感じたんでしょうね。




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吉村作治の早大エジプト発掘40年展 [芸術・趣味]

 今日は古代オリエント博物館にて「吉村作治の早大エジプト発掘40年展」を観ました。吉村先生と言えばテレビのクイズ番組とかで、ちっとも正解しない姿を見て、この人、ホントに研究しているんだろか???なんて疑っていた時もありましたから、今回の展示を見て、改めてすごい人だったんだ===って知りました。
 エジプトの知識はほとんどないのですが、今回の呼び物である「青いミイラマスク」の主、セヌウの復元された顔はかなり衝撃的な顔でしたよ。目鼻口が中央に寄っちゃって、後頭部が大きく貼り出て、お世辞にもかっこいいとは言えません(> <)当時のエジプト人はこんな顔だったんでしょうか?そう言われてみれば、ライオンのかぶり物をした像とかのライオンの顔と似ている気がします。そのミイラを、未盗掘の状態で発見したのが吉村先生の隊だったというから驚きです。その瞬間の映像が流されていましたが、ビデオで見てもぞくぞくする瞬間です。

 吉村先生は10歳の時に「ツタンカーメン王のひみつ」(だったかな)の本を読んで、感動して、絶対にエジプトに行きたいって決意して、その思いを実現したんだそうです。シュリーマンみたいな人ですね。その小さい頃の夢を本当に実現するなんて、なんて素晴らしいことかと感動します(感動なんて、安っぽい表現ですみません)。そして、まだ早稲田の学生時代に、5人の仲間と初めてエジプトに行ったのですが、お金がないのでタンカーに載せてもらったとか。その初めての発掘で、彩色階段の発見という大発見をしたというのもラッキーだったんでしょうが、それも、彼の熱意に神がご褒美をくださったんでしょうね。
 学生だった先生の熱意にほだされて、専門外だったにもかかわらず全面的にバックアップしてくれた川上先生という教授が、48歳という若さでがんで亡くなったというくだりは、涙が出てきました。「死んでからでは出来ない」というのが先生のモットーだそうです。それにしてもすごい情熱だったんでしょうね。人の心を動かすのは、やはり人の心なんだなと思います。
 そして、今、先生は自分の時代で研究が終わらないように、後進を育てるということも大切に思っています。若い研究者たちが先生の意思を継いで頑張って欲しいと思います。あ、でも、他人の意思を継ぐなんていうこと自体が甘っちょろいですね。やはり、自分の興味に向かって、自分の力で開拓していって欲しいです!そんな婆さんじみたこと言ってないで、自分自身がやれって言われそうですが(^ ^ ; 私は何かに一生懸命突き進んでいる人がいたら、バカにしたりしないで応援したいと思います。
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ゆるしのステップ [芸術・趣味]

 ここ1、2ヶ月ほど、スピリチュアルな世界に興味があります。それで、ずいぶんとたくさんの本を読みあさりました。まさに、「読みあさった」という表現がピッタリなほどです。速読の人にとっては、たいした量ではないのかもしれませんが、元々遅読の私にしてはこの量はハンバないって感じ。

 そして、今、読んでいる本は「ゆるしのステップ」ジャン・モンブルケット著です。色々と考えるに、私の今生での重要なテーマは「ゆるし」だなあと思うのですが、これがなかなか出来るもんではないので、思わず買ってしまいました。復讐をしようとか、恨みを抱き続けているということは、思考が過去にばかり向いているので、現在が空っぽになり、したがって未来はないそうです。確かに、そうですけど。。。そして、ゆるしの最も重要な1ステップは「復讐しないと誓うこと」だそうです。

 まだ全て読んでいません。やはり、私にとっては難しい問題なので、簡単に読み進めることが出来ません。興味のある分野、受け入れやすい分野については、それこそスポンジが水を吸うがごとく、言葉がすっと頭と身体にしみ込んで、どんどん読んでいけますが、自分が無意識のうちにきっとシャットアウトしているのでしょう・・・なかなか集中することが出来ず、理解することが出来ません。

 中で、ゆるすためにはまず相手に攻撃をやめさせること、と書いてありました。絶えず攻撃を受け続けている相手をゆるすことは到底出来ないに決まっている、それをゆるすとしたら、それは卑怯なことだ、とありました。なるほどね。。。その攻撃をやめさせる手段を教えてほしいです。私は、たとえ攻撃を受けている相手であっても、こちらがゆるすことで相手の攻撃が止むのかと思っていました。攻撃っていうのは、もちろん=暴力なんていう単純な図式でなくて良いと思います。自分にとって不利益なこと、嫌な気分にさせられること、でしょう。その辺のこと、まだ最後まで読めていないので、結論は分かりませんが、興味あります。
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青春のロシア・アヴァンギャルド展 [芸術・趣味]

 「青春のロシア・アヴァンギャルド〜シャガールからマレーヴィチまで」展(Bunkamuraザ・ミュージアム)に行きました。

 「アヴァンギャルド」をすっかり「アヴァンチュール」と勘違いしていて、「面白いっていうか、何なんだろ??」って思って行ったのですが(汗)アヴァンギャルドとは20世紀初め以来ヨーロッパでの既成の通念を否定し未知の表現領域を開拓しようとする芸術家・芸術運動(立体派・表現派・ダダイズム・抽象派・超現実派など)を指す。1970年代、大衆社会の爛熟の中で衰退。前衛派。(広辞苑より)だそうです。何のことやらさっぱり〜って感じですね。恥ずかしながらシャガールがロシアの画家とは知りませんでした。作品はやはり「前衛的」なだけあって、理解が難しく何が描かれているかは分かるものの、それが何を意図した物か(つまりテーマってやつです)はよく分かりません。。。でも、作品の合間に格言的な言葉も展示されていて、「本質はいつもテーマにによってゆがめられる」というようなことが書かれていたので、「そっか〜、この作品のテーマは・・・なんて堅苦しいことを考えなくても良いのかあ」とちょっと安心しました。

 全体的には、ここでどうこう述べられるほどの感想もなく、何だか暗い色調の作品が多かったなあという印象です。次回Bunkamuraの展示は「ジョン・エヴァレット・ミレイ展」ということで、こちらの方が私の好みに合いそうなので、こちらを楽しみにしたいと思います。
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ペコちゃん♡ [芸術・趣味]

 私はま〜るいもんが大好きです♡
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 中でも、キューピーとペコちゃんが大好き。そんな私に、昨日、お友達がペコちゃんのお人形をくれました。うれP!何年か前にお菓子のおまけになっていた小さなお人形です。確か300円くらいのお菓子でしたが、買って中身を見るまでどのお人形が入っているか分からないので、とにかく大人買いをするのですが、ついに全ての種類を揃えることが出来ませんでした(泣)。。。こういう状態で売っていたそうなので、きっとた〜くさん買いあさった人が、セットを作って売ったのでしょうね。こんな貴重な物をいただいてしまったら申し訳ない〜って言ったのですが、どうぞどうぞ・・・・ということで、遠慮なく。

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演劇バトルロワイヤル [芸術・趣味]

 紀伊国屋ホールで「演劇バトルロワイヤル がんまげ」という芝居を観ました。友達が出るというのでチケットを買ったので、チラシを観ても、何をやるのかよく分かっていなかったのですが、今の私にはなかなか重いテーマでした。
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 大江戸ウエスタンランドというテーマパークが舞台。もともと、大江戸ランドとウエスタンランドという二つのテーマパークだったのが、合併した弊害で両者がいがみ合っている、という設定だったのですが、物語の最後の最後に、実は、もっと昔は両者は一つで、そこから3人の男女の問題で分かれたという伏線があったことが判明。女性1人に男性が2人。子供の血を分けた父親と、育てた父親という設定でした。

 どちらが本物の父親か????「どちらか」が、ではなく、「どちらも」本物で、2人も父親がいるなんて「お得!」というわけです。それが、「がんまげ」というイメージキャラクターに抜擢された青年が自分の経験(お前の本当の母親はこの人だと、ある日突然、母親だと思っていた人から電話番号を渡された)と重ね合わせて・・・・という訳です。

 2時間5分の芝居をわずか数行で説明するのは、ちょっと無理がありますが(笑)初めの1時間半くらいは、単なるドタバタ劇なのかなあと思って見ていました。で、本当は泣きたい気分の日だったので、きついなあと思いながらも、ちょっと憂さを忘れられて良かったかなあと思い、そのうち、ズシンと思いテーマが見えてきて、今度は涙が出て来て、ほろ苦い感じでした。。。

 誰でも、自分がこの世に生まれてきた意味とか、生きている意味とか、夢の意味とか(?)考えると思いますが、この芝居では、結局、結論をどこに持って行きたかったのでしょう???今、こうして思い起こして書いていると、私はその結論を観ていなかったなと思います。途中から自分の世界に入ってしまって、芝居を観ながら自分の人生を観ていたかもしれません。そして、自分なりの結論もまだ出ていません(><)
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