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新国立劇場 ばらの騎士 [音楽]

 新国のばらの騎士、千秋楽に行ってきました。震災以来、初めてのコンサート(オペラ)だった気がします。平日の昼間に、千秋楽を持ってくるという意図がよく分からないのですが、そのお陰で(?)「チケットが余っちゃったから行かな〜い?」というお誘いを受け、行ってきました。

 震災の影響で、外国人歌手の方たちが来日キャンセルをしたので、キャストがだいぶ入れ替わりましたが、元々行く予定ではなかった私にとっては、そういうことはどうでもよく、ごく普通にオペラを楽しもうという感覚で行きました。

 後悔したのは、強い方のコンタクトレンズをしていかなかったこと。オペラグラスは持っていましたが、歌手の顔と字幕を両方一度に視野に入れるのは無理。字幕なしで全ての内容が把握出来るほど詳しくないのですが、オペラグラスなしでは字幕はぼやけて見えない。なので、時々、字幕を確認して、今どのあたりの場面というのを頭にいれながら舞台を見るって感じでした。

 オックス男爵のフランツ・ハヴラダ氏は元々のキャスト。この役を700回も演じている大ベテランだそうで、その余裕もあり、1人際立っていました。完全に「役を自分のものにしている」というのはこういうことを言うんだな〜と思います。代役組のアンナ=カタリーナ・ベンケ(元帥夫人)は、もちろん初めてではないんでしょうが、とても品があって美しく良かったです。同じく代役の井坂恵氏(オクタヴィアン)は、残念ながら、声が飛んで来なかったので、評価のしようがないって感じ。以前にこのオペラを観た時のオクタヴィアンは林美智子だったのですが、彼女よりは女臭くなく良かった気がします。あとは、ゾフィーの安井陽子さんが高音が綺麗で良かったと思います。元帥夫人の落ち着きとゾフィの若さが対照的で、はまっていたと思います。脇役陣では、ヴァルツァキの高橋淳さんとアンニーナの加納悦子さんのペアもうるさ過ぎず、いい味を出して芸達者なところを魅せていて素晴らしかったです。

 全体的には、シュトラウスの美しい音楽が心に残り、休憩時間になるたびに♪チャララ〜、チャララ〜とワルツを口ずさんでしまいました。外国人と日本人のキャストが入り交じるというのは、見た目もギャップがあるし、何より声量に圧倒的な差があるので、どうも違和感があるのは否めません。では日本人だけで演じれば良いか、と言われればそれも???で、やはり経験豊かな外国人がしっかりと固めてくれるのは舞台が締まります。(日本人歌手で、1つの当たり役を何百回もこなしている人はおそらくいないでしょう。)そういう外国人の良さをどんどん吸収して日本人のレベルがどんどんアップしていくことを願ってやみません。
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