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2005年ドイツ旅行−8 [ドイツ旅行記]

<4/11>ベルリン第三日

 今日は10:00にベルリンのベヒシュタイン本社にて山内マイスターと会うアポを取っている。その前に、「明日の帰国に備えてアレキサンダーPrzから出ているはずのテーゲル空港行きのバス停をチェックすること」「公衆電話から国際電話をかける」の2つはやっておかねばならない。時差の関係で朝のうちに電話しておかないと、かけ損なう確率が高くなる。

 さて、ガイドブックに書かれている手順に従って(それほど複雑ではない)かけてみるが何度やっても上手くいかない。試しに隣りの器械でやってみるとすんなりかけられた。すぐに自分のやり方がまずかったかと反省してしまう前に、器械の故障などを疑ってみるのも重要だ。その辺りの整備などは日本に比べて劣っている気がする。

 ベヒシュタイン本社は日本で言うところの銀座的な一等地、ガラス張りの高級感あふれるビルにある。マイスターはもう30年もこちらに住んでいるそうだ。びっくりしたのはベヒシュタインでもサイレント機能付きのピアノなどを作っていることだ。ドイツでも騒音問題はあるらしい。今から思えば工場見学もさせてもらえば良かったと思うが、ちょい緊張気味だったのでそんなこと思いつきもせず、1時間ちょっとでおいとまして来た。

 今日は旅の最後の日なので、やり残したこと全てをやらねばならないから結構大変だ。もっと効率よく時間を使えれば良かったと思うが、あちらに何時、こちらに何時という制約があると思うとおりにはいかないものだ。お土産を買わねばならないからKaDeWe(カーデーヴェー、旧西側の誇る高級デパート)には行ってみたい。「ここから歩いて行けますよ」というマイスターの言葉を信じて途中まで歩いてみたが、まだ半分ほどの距離しか来ていないと気付き諦める。またガイドブックに載っていた「カフェクランツラーでお茶を飲みながら通りを眺める」っていうのをやってみたいが、1:00にベルリンフィルのFuhrungに間に合わせるためにはお茶を飲んでるヒマはない。

ドイツ旅行 020.jpgドイツ旅行 019.jpg(ベルリンフィル・・別名カラヤンのサーカス小屋。すぐ近くにガラス張りSONYのビルがある)

 Fuhrungにはなんと昨日のシュターツオーパーで一緒だった日本人もいた。きっと彼も歌か何かをやっているんだろうなあ。その他にも父娘らしき日本人もいて、後はドイツ人2人組とスペイン人4~5名のグループ。ガイドのお姉さんはまず英語で、続いてスペイン語で案内をする。そして歩きながらドイツ人2人組とはドイツ語で話を。あんな風にしゃべれたらいいなあとうらやましくなる。私以外の日本人は結構理解していたのか、うんうんとうなずきながら聞いていた。何故か大きな疎外感を感じてしまう。







ドイツ旅行 026.jpg 当夜はポゴレリッチのリサイタルがある日だった。私たちがホールを拝見していると今晩使うピアノを決めるためポゴレリッチ氏が現わた。ノクターンの出だしの1,2小節を弾いただけであっさりと決めてしまい、あまりに簡単な決断にちょっとびっくりした。






 さて、この後はさっき途中で引き返したKaDeWeに行く。食品売場が見ものと言うのでソーセージを買おうと行ってみたが、お土産用のパックなどはなかったようだ。洋服なども目ン玉飛び出るくらい高くて我々の手が出るようなものは1つもない。たぶんデパートというものが日本よりもずっとずっと高級で上流階級のものなのだろう。別のもう少し庶民的なデパートで親への土産にTシャツとネクタイを買った。取り敢えず義理は果たす。

ドイツ旅行 029.jpg ドイツ旅行 030.jpgそれ以外にも本とか「ベルリンの空気」とか買ってだいぶ歩き回り疲れてきたので、待望の「カフェクランツラーでお茶を飲みながら通りを眺める」っていうの実践。(本当に通りを眺めた)

 少し寒めだったが、2階のテラス席を陣取り、カフェバーボンとザッハトルテを注文。カフェバーボンはウィンナコーヒーみたいな感じだが、とにかく甘い。またザッハトルテもスポンジのキメが荒く舌触りが良くないのであまり美味しくなかった・・・

 しばらく休んで気を取り直し、最後の目的チューリンガーヴァイナハツマルクト(おもちゃ屋さん)へを向かう。20分くらい地下鉄に乗っていると少々気が滅入ってくる。どうしてこちらの地下鉄ってこんなに薄暗くて怪しげで危険な香りが漂っているんだろう。例によって駅に地図などないから、ガイドブックの地図(中心から外れているのであまり詳しくない)と勘を頼りに歩くが、やはり間違えたようだ。

 後ろから女の人が来たので尋ねてみる。彼女は日本語のガイドブックを見ながら頑張って説明してくれる。ひたすら真っ直ぐ行けばいいと言われたので歩く。「もう閉店時間には間に合わないな~。」「今は一体どこにいるんだろう?」「どうして間違えちゃったんだろう?」と思いながらひたすら歩く。突然、視界が開けたように目的の店が見つかった!!のに閉まっていた。まだ閉店時間前なのに。。。私がトントンしても「明日来るように」って言われた。明日は帰るんですけど~。日本だったら時間きっかりに閉めることだってないし、お客が訪ねてきたら「どうぞ」と入れてくれるだろう。

 ホテルの目の前の工事中のデパート(と言うよりスーパー的な店)で、水とソーセージを買う。ここでも店員の兄ちゃんの態度にむかついた。私がVittelの「もっと小さいビンはあるか」と聞いたらオレンジ味のVittelを指差して「これだ」と言う。これは違う種類でしょ!同じものの小さいのはないのか!

 ベルリンに来てからずっとまともな夕食を食べていなかったので、最後くらい・・・と思うが、3分ほどでその決断もへこたれてしまった。隣りの駅だからS-Bahnに沿って歩いて行こうとしたのが間違いだった。すぐに薄暗い一帯に差し掛かってきてだんだん怖くなってきたので引き返し、あまり美味しそうではないけどパスタとかピザのお店に入ってしまった。

 こうして旅の最後の夜は終わった。ベルリンでは何かにつけマイナスな印象を持ってしまったのは、歴史的な背景に加え、たぶん少しホームシックがあったのだと思う。また泊まったホテルが旧東側に位置していたのも微妙に関係していたかもしれない。

〈4/12〜13ベルリン〜成田及び後日談〉を読む→
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