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2005年ドイツ旅行−7 [ドイツ旅行記]

<4/10>ベルリン第二日

 当初、今日はポツダムに行こうかと思っていたが、やめにしてベルリンに専念する。

 まずは、ベルリン大聖堂のドムに昇ろうと昨日来た道を再びやって来る。が、しかし、日曜日の礼拝中のため観光客は入れなかった。あちゃー。次は、シュターツオーパーに行き、今日のFuhrung(ガイドツアー)は何時からか確認、午後2:00からだと貼り紙がしてある。また2:00にここへ戻って来なくてはならない。昨日行けなかったブランデンブルク門へと急ぐ。うげ、後ろから大きな犬が来る・・・怖いよお。ここドイツではお犬様が大きな顔して道を闊歩したり地下鉄に乗っていたりする。大抵、近くに飼い主様がおられるのだが放し飼い、しかも日本で見かけるワンコちゃんではなくて、警察犬か麻薬犬みたいな大きいのだから怖い。

 ブランデンブルク門の東側と西側ではそんなに景色が違うかなあ。。。あまりよく分からないが一応写真に収めておく。1つ言えることは、西側はとても近代的・直線的な建物が多く、東側は歴史的・芸術的な建物が多いのだが、私にとってどちらがより高級なイメージがあるかと言うと、東側の歴史的・芸術的な建物の方なんですね。だから東側は貧乏くさい、西側は裕福という感じがしなかったのです。

ドイツ旅行 018.jpg   (←東側から門を眺める)     
    









ドイツ旅行 017.jpg
(←西側から門を眺める)


     








 次は楽器博物館へ。博物館ってたいていすぐに飽きてしまって入場料の元を取れないんだけど、ここのは違った。まず、その所蔵の多さにびっくりした。あちこちにおじさんが立っていて目を光らせているのだけど、楽器に近づかないように縄とかが張ってあるどこかの国とは違って、本当に近寄って覗き込むことが可能。

 昔のチェンバロやクラヴィコードは弦がヴァイオリンのE線のように細く、あんな繊細な弦で音を鳴らしていたかと思うと感動する。またモーツァルトが演奏旅行に持って行ったような「折りたたみ式ピアノ」もあった。現代のピアノから見ればおもちゃみたいなもんだ。「ピアノ」という楽器が様々なニーズを取り入れ、発展改良し現代のような形・規模に落ち着いたのだろうけれど、今ではどこの国でも、どのメーカーでも音色やタッチなどの微妙な違いを競い合っているだけになってしまっているのがつまらない気がした。もっと色々なピアノがあってもいいんじゃないか。。

 もう1つ見られて良かったのはハルモニウムだ。現代のリードオルガンと反対で楽器から空気を送り出すことによって音を鳴らす楽器らしい。リードオルガンよりも音量に勝り、ニュアンスを表現することにも長けていたそうだが、奏法が難しく廃れてしまった。一体、どんな音がしたのか聞いてみたい。

 ポツダムは諦めたので、せめてシャーロッテンブルグ宮殿には行きたいなと思う。が、2:00のFuhrungに間に合うか微妙。いざとなったらFuhrungは諦める覚悟で行ってみることに。15分ほどで到着したが、入り口にずら~っと行列が出来ていた。料金が細かく分かれているがよく理解出来ない。本当はガイド付きがいいのだが、どうせ時間もないことだし一番安いチケットを買う。庭園はヴェルサイユ宮殿を真似たらしいけれど、とてもそれには及ぶべくもなかった。

ドイツ旅行 021.jpg 急いでシュターツオーパーに戻る。ガイド役はなかなかカッコいいお兄ちゃんでした。日本のガイドにありがちな暗唱ではなく、お兄ちゃんが自分の言葉でしゃべっているのが好感が持てました。私と同い年くらいの日本人の男性もいて、しきりに写真を撮っていたのが、いかにも日本人らしいなと思いました。10人くらいいたお客さんの中で、ほぼ全員が、何かしら質問をしていたことには驚きました。

ドイツ旅行 023.jpg シュターツオーパーは旧東側にあるので、私の好きな歴史的な建物です。ビスコンティの映画に出てくるようなボックス席(皇帝とかが座る)もあったし、楽屋も無味乾燥な事務机などが置いてあるのではなく、古めかしい化粧台とベッドとたんすがありました。またオペラ座の怪人の中で、クリスティーヌが怪人のマスクを剥ぎ取るシーンに出てくる舞台上方の細い通路(工事現場の足場のような)と同じ物があり、あのシーンが脳裏によみがえって来ました。普段は入ることの出来ない舞台裏を見ることが出来、とても素晴らしい経験をしました。

 夜は旧西側のドイチェオパーで「フィガロの結婚」を観る。ドイチェオパーは先程のシュターツオーパーとは180度反対の近代的な建物で、面白みはない。四角い箱という感じ。私の右側2人ほどおいた席に座ったおばさんが序曲が始まっても携帯電話で話し続け、しかもお馴染みのアリアになると足でリズムを取りながら鼻歌を歌うので迷惑この上なかった。周りの観客も眉をひそめているし、私も思いっきりにらみつけるが、本人は全く意に介していない。楽しいオペラもこんなんじゃ台無しだ。

 休憩時間になったらそのおばさんに話しかけられてしまった。聞くところによると彼女はベルギー人で世界一周旅行中。日本にも行ったし他の様々な国も訪れた後、再び帰ってきたところらしい。「旅行する」は「Reise machen」と言うこと、過去形の時は「gemacht」と言うことなどを彼女のドイツ語を聞きながら思い出す。悪い人ではないらしく帰り際にも「良い旅を!」と言われてしまった。今回の旅ではオペラを3本とコンサートを1本鑑賞した。いずれ劣らぬ素晴らしい舞台ではあったが、すべてイタリー物だったので本場でドイツ語の歌唱をを聴けなかったのが残念だった。 

〈4/10ベルリン第3日〉を読む→
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