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2005年ドイツ旅行−6 [ドイツ旅行記]

<4/9>フランクフルト~ベルリン

 最終目的地ベルリンへ出発です。乗りたかった列車には間に合わなかったので、次の列車までだいぶ時間がある。ハンブルグに比べて明るく開放的な感じの駅は、フルーツジュースやサンドイッチのスタンドなどがたくさんあるが、さっき朝食を食べたばかりなので、本屋さんに入った。英語やフランス語、イタリー語など各種言語の本も充実しているのには、「さすが国際メッセの都市」と思った。それらに混じって、奥の方に子供の絵本などがたくさんあった。これがメチャメチャ可愛い。

 DBに乗るのも二回目となれば、手慣れたものだ。今回はコンパートメントを陣取った。ベルリンまでの最短距離を行かずに、敢えてちょっと遠回りで、しかも乗り換えのある列車を選んだ。途中、アイゼナハ、ワイマル、ハレなど、音楽好きにはたまらない街を通るから。乗り換えはライプツィヒ。

 勝手に2車線くらいの小さな駅を想像していたが、列車が駅に滑り込む時に駅舎が巨大なことにまず驚いた。車掌さんのアナウンスを注意深く聞いてベルリン行きは11番線だと分かる。運良く、着いたホームのお隣だった。既にホームで列車が待っているが、あまりにも汚らしくたった3両の電車だったので、「この列車でハンブルクまで行くのかしら」と不思議に思う。ホームの時刻表で確認するが、やはりベルリン行きのICEは11番線だと書いてある。一度は乗り込んでみるが他に乗客もいないし、おかしいな。



 もう一度えっちらおっちらとホームに出て来ると、掃除のおばさんみたいな人が「どこまで行くのか?」と声をかけて来た。「zu Berlin」と答えると、「Ja △◎~&$#%#”~nach Berlin*”▼▽&%○(ベルリン行きの列車はこれじゃないですよ。もっと大きくて綺麗ですよ)」と言われた。「そーだった、こういう時はnachを使うんだったー」と文法事項の反省も忘れずに。そのおばさんが親切な人で一緒に列車が来るまで待っててくれて荷物を積むのも手伝ってくれた。待っている間、ほんの少しお話した。ドイツに来て会話らしい会話をしたのは初めて。嬉しかった。

 ライプツィヒからは1時間半ほどでベルリンツォー駅に到着。ここからS-Bahnに乗り換えるが、その前にウエルカムカードを買わなくては。どの都市でもそうだが、旅行者用に3日間公共交通機関に乗り放題&美術館などの割引のお得なカードがある。ホテルの最寄りの駅に着いてから、例のごとくウロウロウロウロ。本当に案内表示や地図が不親切だと三たび腹が立つ。(何と、ホテルは駅の目の前でした。)

ドイツ旅行 016.jpg(意味不明のガラス張りのバスタブ)

 今までの中で一番大きなホテルで、チェックインするとすぐにポーターさんが荷物を持って部屋まで連れて行ってくれた。道中、「朝食は2階で・・・」など英語で説明してくれる。どうしてみんな日本人と見ると英語の方がいいだろうと勝手に判断するのだろう?今回はポーターさんのお陰でカギが開かずに何度もフロントに行くという手間ははぶけた。こういう時こそチップ・・・なんだろうが間に合わない。この絶妙な間を身につけることが出来たらあなたも立派な欧米人??

ドイツ旅行 011.jpg 5時ころになってしまった。遠回りな列車を選んだことをちょっぴり後悔。今日はまず「福原信夫著・ヨーロッパ音楽旅行案内」の通りにベルリン市内を東西にまっすぐ歩いてみようと思う。ブランデンブルグ門を境に街の様子がガラリと変わるらしいから、それを体験してみたい。ちょうど私が泊まるホテルはウンターデンリンデンの端っこ、アレキサンダープラッツに面しているので、氏とは逆に、東から西へ進むことにしよう。

ドイツ旅行 012.jpg テレビ塔を右手に赤の市庁舎を左手に見ながら、足取りも軽くしばらく行くと、ベルリン大聖堂や博物館島などがある。ガイドブックに載っている通りだ。シュプレー河に沿ってフリーマーケットが開かれているが、今日は先を急ぐことにする。ちょいお腹が空きめなのでブラートブルスト(ソーセージパン)を買い食いしながら歩く。



ドイツ旅行 013.jpg 日本と違い、ずいぶんと道幅が広いので通りの反対側にひょいと渡ることは危険だ。何しろすごいスピードで車がやって来るし、ついつい左側ばかり確認して「よし!」って思ってしまうが、車は右の方向からやって来る。信号が青になったからといって、悠長に歩いていると向こうにたどり着く前に赤に変わってしまうから恐ろしい。ドイツの人たちはよほど早歩きか足が長いのだろう。。。

 そういうわけで道の反対側にシュターツオーパーウンターデンリンデン(国立歌劇場)らしき建物が見えるが、近寄ってみたい気持ちを我慢してまた歩く。が、この調子でブランデンブルグ門まで行くのはきついぞ、と気づく。ちょっと雨も降ってきたし寒くもなって来たし暗くもなって来たので、不安がよぎる。ちょうど100番のバス(この100番のバスは観光客お勧めとガイドブックに書いてある。)が来たので乗ることにした。しかしバスは、ブランデンブルグ門には行かずに、くるくると遠回りをしながらツォー駅に到着。

 ベルリンという都市は私が想像していた以上に大きな街らしい。また交通もなかなか複雑なので、乗りこなすのは大変そうだ。もたもたしていると、予定していたスポットを回りきれなくなりそうな気がしてきたので、今日はもう少し頑張って、ユダヤ博物館とベルリンの壁博物館へと向かう。街の中心部からは外れているので、ちょっとさびれてイヤな雰囲気が漂っているので、なるべく早足で行く。

 ユダヤ博物館はガイドブックによると「ベルリンっ子でいつもにぎわっている」とのことだが、照明がとても薄暗いしひたすら気持ちが悪い。一刻も早くここから出たいと思ったが、建物が複雑すぎて出口がどこだか分からなくなってしまった。案内の人が所々に立っているので、「出口はどこか」聞いたが、その人も説明に困ったようで「ひたすら階段を下りてください」とのこと。私だってそうしたいが、階段が途中で消えてしまうから困っているのだ。もう泣きそうになりながら、やっとの思いで脱出に成功。


 次は、壁博物館とチェックポイントチャーリーへ。

 壁を乗り越えようと思った人たちの記録とか色々あったがドイツ語を念入りに読む気力はなく、先ほどのユダヤ博物館ですっかり滅入ってしまったせいもあるが、何だかとっても暗く重い気持ちになって来た。壁のかけら付き絵葉書をお土産に仕入れ、一応チェックポイントチャーリーを写真に収め、大急ぎでホテルへ戻った。この時撮った写真が今回の唯一のピンボケ写真なのだが、これも壁に散った 人たちの亡霊のような気がして恐ろしい。

05051121.P5110012.jpg05051121.P5110013.jpg(壁のかけら付き絵葉書)





 もうどこかお店に行こうなんて気分には到底なれないので、ホテルの一階のバーガーキングでテイクアウトし、部屋で食べる。「ドッペル何とか」というセットだったので、てっきり「ダブルチーズバーガー」のセットだと思ったら、ハンバーガーが二つも付いてきてびっくり!誰がそんなに食べるんじゃ。
 夜中に戦争をテーマにした連続ドラマみたいのをやっていたので、懲りずに見てしまった。この国ではよく戦争の話題がテレビにのぼるなという印象を受ける。日本で戦争のことが語られるのは終戦記念日の前後くらいだろう。いつでも過去の過ちを皆で振り返って反省している国民なのかしらんと思う。(実際そうらしい)

〈4/10ベルリン第2日〉を読む→
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