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レパートリーについて [音楽]

越谷絵本館で、ヴァイオリンのコンサートに詩ちゃんを連れて参加しました。演奏家の方の、「幼いころから生の音楽に触れてもらいたい」という気持ちから、ずっと何年も続けて来られている出前コンサート、多少、子供が騒いでも良いというコンサートです。その趣旨には大いに賛同します。

自分に子供が生まれてみて、色々なコンサートに連れて行きたいと思うのに、普通のクラシックコンサートはもちろん未就学児お断り、ファミリーコンサートと銘打っていてもプロオケ主催のものは4歳以上とか制限があることが多いです。0歳や1歳もOKとなると、マタニティコンサート的なものか、おかあさんと一緒系のものです。自分が演奏する立場になってみると、確かに子供がチョロチョロされたり泣かれたりすると困るのですが、親の立場からすると、連れて行きたいよ〜〜となります。

今日も、前の方では小さい子たちがお座りしていて、後ろの方はお年を召した方が椅子に座っていて、という平均年齢を取ったらまあ普通かな的な年齢層のコンサート。なので、内容はあまり子供子供していなくてごく普通のクラシックコンサートでした。わらべ歌とかも入っていましたが、どちらかと言うと古ーい時代のわらべ歌で、子供が喜びそうな〜〜というタイプの曲ではありませんでした。それが逆に良いのかなとも思います。このように年齢層が幅広い場合は、どちらかに片寄ったプログラムでは持ちませんから。

ところで、こういう癒し系のコンサート、あるいはロビーコンサート的なものでは、クラシックの演奏家でも、バリバリのクラシックではなく童謡わらべ歌、映画音楽、ジャズやニューミュージックなどポピュラー系のものなども折りまぜでプログラミングするのが普通です。けれど、ピアノソロの場合は、あまりそういったレパートリーを組み込むことはないと思うのは気のせいでしょうか?親しみやすい曲、良く知っている曲、と謳っていても、内容はショパンの良く知られた曲、とかクラシックに限定していることが多いと思います。

なぜでしょう?ピアノという楽器は、あまり上手い下手が分かりづらいと良く言われ、子供もみんな習っているお馴染みの楽器だから、難しい曲でカッコ良く弾かないとプロっぽく見えないのでしょうか??私は数年前からどうもそのことが引っかかっていまして、ピアニストだけが何だか時代に乗り遅れているような、空気読めてないような、そんな気がしているのです。ピアノって「上達する」=「音符の数が増えて速い曲を弾く」ってことのように思われているフシがあると思うのですが、子供でも弾けるような簡単な曲を、とっても美しく弾いて「うわー!同じピアノでもこんなに違うのね!」って言われたいなって私自身は思うのです。

ピアノは確かに、楽器の王様。オーケストラの全ての楽器の領域をカバーしている、1台でオーケストラなんですが、そういう「すごさ」だけでなく、1つ1つの音を心を込めて弾くと(叩くのではなく)こんなに美しくて素敵な音がするのね、ということを分かってほしいなと思います。

あ、それでレパートリーの話に戻りますが、そういうわけで、私は聴いている皆さんがホントによく知っている曲(演奏家の考える「よく知っている曲」とは違う)もプログラムに入れたいなと思っているのですが、実際のところ、そういうのってどう思われるんでしょうか?率直なご意見を伺ってみたいところです。
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