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2006年ドイツ旅行−8 [ドイツ旅行記]

*4月2日(日)ライプツィヒ~ドレスデンへ

実は昨晩、ドレスデンのホテルに電話をして『キャンセルをしたい』と言いました。『WARUM?(なぜ?)』って思いきり言われ、え~これ以上ドイツ語しゃべれないんですけど・・・・と思いながら、やっと『Hochwasser』という単語を言いましたら、全然問題ないと言うのです。フラウエンキルヘもドレスデン城もゼンパーオーパーも全部見学出来ると。じゃあ、一体あのテレビの映像はなんなんだ???と不審に思いながらも、『Dann・・・ich komme.』と答えました。日本語なら「行きます」ですが、ドイツ語では「来ます」と言うのですよね(英語でもそうですね)。でも、それがすっと出て来たのでちょっとは成長したかななんて、レベルの低い満足(^^;
ライプツィヒとドレスデンはとても近くてICEなら1時間くらいです。なので、もし行ってみてやっぱりダメそうなら帰ってくればいいや~と太っ腹でいくことにしました。

p03.jpgガイドブック的に言うと、ベルリンから“日帰りで”出かける都市であるライプツィヒに2泊もしてしまった私。けれども、時間にゆとりがあったからこそ経験できたことが一杯ありました。
その1つが教会のミサに参加することでした。“みさ”という名前で西洋音楽をやっていると、「ご両親はクリスチャンなの?」みたいなことを聞かれるのですが、とんでもない!うちの両親はそんなに信心深い人ではありません。私も宗教とは全く無縁の生活をしています。でも、当然「レクイエム」や「ミサ曲」を歌ったりするわけですから、聖書には多少の興味はありますし、聖書に書かれていることは『全て真実だ』と信じているのです。
昨日、一昨日とバッハにゆかりのあるトーマス教会に入り浸っていたので、今朝は、『ニコライ教会』の日曜礼拝に参加してみました。ニコライ教会は何を隠そう、あの悪名高き壁が崩壊する(しかも無血で)きっかけとなった集会が開かれていた所だそうです。教会の中では何も「壁をなくそう」なんていうスローガンをかかげて結集していたのではないらしいのですが、平和と人類の友好を願う人々の気持ちが、いつしか国家の大義を語るかたくなな人たちの心をも優しく解かして行ったのでしょう。
トーマス教会に比べ、明るく、多少ゴージャスな教会内部ですが、礼拝の参加者は格段に少なかったです。知名度の違いでしょうか?キリストの血と体の象徴であるワインとパン(実際にはビスケットのようなもの)をいただきました。

昨日やり残したことが2つあります。

1つは『楽器博物館』に行くこと、もう1つはうちのピアノの上に飾るテーブルセンターのようなものを買うこと。
『楽器博物館』はころころと場所を変えていて、私の持っている出版年度の違う2冊のガイドブックでも、ここへ来てからもらった地図でもそれぞれ別な場所が示されています。たぶん最新のものと思われる現地の地図によると、トーマス教会の近くのはずですが、その辺り一体大きな工事中で全ての道を注意深く歩いたけれども見当たりません。あるミュージアムショップの店員さんに聞いてみると、やはり違う場所にあるようなので、そこを目指して行ってみましたが、結局見つかりませんでした。トラムの運ちゃん、お散歩中の老夫婦、そこらの住人らしきおばあちゃん、何人かに尋ねましたが、誰も知らないと言うし、あきらめました。

テーブルセンターのようなものは、昨日あるお店で見つけて良いなあと思ったのですが、まだ他の店に良いのがあるかもしれないし、もう少し探してみてからにしよう・・・と思ったのです。ところが、今日は日曜日、個人商店はもちろんデパートも休みで探すどころじゃないし、おまけに昨日見つけたお店の場所すら分からなくなってしまいました。確かこの通りだったはず・・・このお店のもうちょっと先にあったような・・・と思い出してみてもそれらしきお店は見つからず、閉まっていたならそれはそれで諦めもつくのですが、自分の方向音痴加減にいささかあきれてしましました。

06040213.P4020090.jpg06040212.P4020089.jpg06040704.jpgこのあやしげな入り口、カーテンはゲーテの名作『ファウスト』にも出てくる『アウアーバッハスケラー』です。いわゆる居酒屋。一人旅の寂しいところは、夜、ふらふらと居酒屋でお酒を飲むのはさすがに恐くて出来ないことです。もう少し、語学力がついたら出来るかもしれませんが。
なので、仕方なく昼食に出かけました。
でも、せっかくなので、ビールは注文。これらの旅行中の写真を見た口の悪い友達は『美佐~またビール注文してるの~!!!』店内には『ファウスト』の名シーンなどの絵がかけられているのですが、他人様が食べているわけで写真をとるのも失礼だし、第一、充電がなくなりかけてきて、あまり写真をとれない状況だったので(^^;あきらめです。何だか、今日はあきらめてばっかり。。。

この店の向かいには、『メフィストフェレス』というまたまた妖しげで魅惑的な名前のカフェがありました。本当に怪しげな店でした。


←ナフキン、コースター、お勘定書












06040215.P4020091.jpgもうすぐドレスデン駅に着くころ、車内から撮影。
写真ではあまり分かりませんが、水に浸かってます。

ドレスデン駅に着くと、大きな工事をしておりものすごい状態でした。それが、「洪水」で駅が大打撃を受けたせいなのか、私には判断できなくて、ますます不安が増大。



06040216.P4020092.jpg『キッピングホテル』と言って、元貴族のお屋敷をホテルに改装したもの。ガイドブックに載っていて、メールで予約をしました。オーナーのおじさんはなかなか気さくで親切な人で、尋ねもしないのに、観光名所までの説明をしてくれたり、日本語のガイドを出してくれたりしました。ドイツ人のしゃべりは本当に良く聞き取れる人、そうでない人様々でしたが、そのおじさんのはとても良く聞き取れました。

ホテルに着いたのは4:00頃でした。日本だったらそろそろ日も暮れてくるし、今日はもうお休み~って感じですが、8:00頃までは明るいので、まだまだガツガツ観光に行きます!

ホテルは駅の南側から徒歩2分くらい。主要な観光スポットのある旧市街までは駅を通り抜けて(ドイツの駅には改札がないので、自由に通り抜けられるので超便利)2キロほど。トラムに乗って行くという手もあるけど、何番に乗るか分からないし、ライプツィヒでの反省を活かし、ドレスデンカード(フリーパス)は買わずに歩くことにします。
駅からまっすぐに旧市街に伸びる「プラガー通り」は幅100メートル以上ある壮大なスケールなんですが、その両脇には超近代的なお店が立ち並び、古都の面影は微塵も感じられません。ドレスデンと言えば、何しろ美しく気品にあふれた街というイメージがあったのに、それを見事に打ち砕かれてしまいました。

何だかとてもガッカリ(T_T)

06040217.P4020093.jpg日本でも『聖十字架合唱団』で有名な『聖十字架教会』に行くと、なにやら行列が出来ていて、ちょうど5:00からモテットが始まるということでした。どうしようかと迷ったのですが、入ってみました。(10ユーロ)せっかくなので、2階に上ってみました。
歌っているのは、聖十字架合唱団ではなく、ドレスデンジングアカデミー(こちらも有名ですね)この人たちと対峙する位置、つまり2階のパイプオルガンのある場所にも合唱団が陣取り、掛け合って歌っていました。


06040218.P4020094.jpgHochwasserの様子が良く分かります。










06040218.P4020095.jpg同じ位置から反対側を撮影
















06040310.P4030100.jpg少しでもお天気が良いと、レストランやカフェではテラス席に人がいっぱい。でも、私が旅行した3月下旬から4月上旬は、まだそんなに気温が高いわけではありません。特に、ドレスデンは川っぷちだからか?とても風が強くて冷たくて、とても外で食事しようなんて気分にはなりませんでした。ましてやビールを飲むなんて・・・
でも、そんな人々の強い味方がストーブです!

←の緑色の物体。実はこれはストープです。近寄ると結構あたたかいです。これが、テーブル毎に置いてあるのです。上の写真の通りの両側にあったものを撮影




06040219.P4020097.jpg06040218.P4020096.jpgヒルトンホテルの中にある日本料理屋さん『小倉』に行ってみました。

店に入ると「いらっしゃいませ!」テレビにはちびまるこちゃんや笑点が。黒板のおすすめメニューの日本語も日本人が書いた文字だということが分かる自然な字体で嬉しい。
やはり、こうなったらお寿司と日本酒でしょう。。。おしぼりやお通しが出てくることさえ感動してしまいます。やはり日本のシステムは素晴らしい!!
先客が2組いましたが、いずれもドイツ人。その中の1人がミソズッペ(味噌スープ)の食べ方を店員さんに尋ねていたり、ナイフとフォークを持って来て欲しいと頼んでいたりする姿が微笑ましい。「私はこの食べ方を知っているのよ~ん」とこの国へ来て初めての優越感(^O^)味も美味しかったし、値段もまあまあ、3000円ほど。

ヒルトンホテルさんには明日も明後日もたっぷりお世話になることに。。。

*4月3日(月)ドレスデン第二日 を読む→



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