武蔵野合唱団 第４５回定期演奏会

　先日の日曜日、ムサシノの定演がありました。サントリーホールでヴェルレク。小林先生と日本フィル。日本でトップクラスの若手ソリストたち。どんだけ贅沢なんだ！

　２０年近く在団している中で、おそらく初めて客席で聴いたコンサート。そしておそらく過去（経験する限り）最高の出来でした。（他に聴いてないので比べようがないんですが、おそらく。。。）鳥肌が立つほど素晴らしい音楽。音の（声の）圧力。表現の幅の大きさ、ソリストたちのアンサンブルの巧みさ、オーケストラの渾身の演奏。どれをとってもけなすポイントが見つからないほどです。

　それで・・・どんなにか感動したか？？いえ、私にとっては「悔しい」気持ち以外何もありませんでした。１曲目、レクイエムが始まってゾクッときて、２曲目、ディエスイレが始まってからは、ドドーっと涙が出て来て止まりませんでした。

　ブログのような不特定多数の方の読むもので、いえ、不特定多数ならいいです、関係者が多く読むであろうことを想定に入れた上で、実名で書いているものに、あまりネガティブな言葉や感情的な内容はふさわしくないとは思います。でも、こう書かずにはいられません。

　何で，私はここに座ってなきゃいけないんだー！！！

　ホントに一緒に歌いたかったです。オケを聴きながら、今まで何回となしにやってきたヴェルレクですが、今回はこの辺りに拘って弾こうかな〜なんて考えてウキウキしていた今年の初めあたりの気持ちを思い出したりしました。

　もちろん、「一緒に歌いましょう」とパートリーダーは声をかけてくださいました。でも、断りました。定演はカラオケ大会じゃないんです。間に合わせ的に暗譜して適当に上手く歌って、皆の作り上げて来た舞台に一緒に乗ってみても、そんなことでは感動を共有することは出来ません。虚しさが増すだけ。

　ホントに歌いたかったし、歌えなかった悔しさで一杯でしたが、やっぱり歌えば良かったとはこれぽっちも思いませんでした。やっぱり歌わなくて良かった。この悔しさで一杯の気持ちを来年につなげる方が良いと思いました。来年の今頃は笑って過ごしたい。