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2005年ドイツ旅行−3 [ドイツ旅行記]

<4/6>ハンブルグ第二日


 今日も、きちんと目が覚める。今日は、まず、アルスター湖の遊覧船に乗ること。駅で降りてから、当然ウロウロする。日本では、「遊覧船乗り場はこちら→」なんて案内があるのが当たり前と思うのだが、そういう親切心は持ち合わせていないのか、商売っ気に欠けるのか、美観を損ねるからか、とにかく、看板はない。まあ、まだ朝なので多少ウロウロしても怖くないのがいい。

ドイツ旅行 007.jpg さてアルスター湖の遊覧船です。ホームページで調べてあったけど、一応「次のRundfahrtはいつか」と質問してみる。切符売り場のおじさんが「○○○エルフ( elf=11)、あと10Minuten」と答える。ん??今は10:20なのにあと10分ってどういうこと?????と思うが、もう一度冷静に考えて、「ハルプエルフ」って言ったんだと納得。ドイツ語では10時半のことを11時の半分って言うのです。文法で何度習ってもすぐに忘れるけど、もう一生忘れません。

 観光スポットはアルスター湖の南側に集中しているので、この遊覧船では、絶対に観光には行かないような所を船の上から眺めることが出来ました。摩周湖などで乗る遊覧船のように説明のテープが流れるのではなく、船頭?のおじさんが自らしゃべっているのが良かったです。

ドイツ旅行 008.jpg アルスター湖のほとりにガイドブックにも載っているアルスターパビヨンというガラス張りのレストランがあります。ここはかつてブラームスのお父さんがコントラバス奏者として演奏していたそうなので、ぜひ行ってみたいと思いました。六重奏団の演奏を聴きながら食事をするレストランということで、私は勝手に高級なイメージを抱いていましたが、入ってみたら全然そんなことなかった。頼んだアップルパイもまずくはなかったけど・・・やたら大きくて甘くて、ちょっと拍子抜けしました。

 午後からは、港の方の遊覧船にも乗りました。先ほどのアルスター湖の時もそうでしたが、説明はもちろんドイツ語です。耳に入っている単語は半分ほど「聞き取る」ことは出来ましたが、その意味することはチンプンカンプンにかなり近い状態だったと思います。しゅるしゅるしゅる。。。

 お昼は港にたくさんあるお店で、にしんの酢漬けのサンドイッチ(フランスパンみたいのにはさんであるタイプ)を頼みました。にしんの酢漬けというのは、あの辺りの名物なのですよね。たまねぎも効いていて、美味しかったです。

 ここで、一度ホテルに戻り、夜のオペラに備えて1時間ほどお昼寝をし、再び劇場へ。ちょっと早く着き過ぎたので、すぐ近くの回転寿司のお店に入ってみました。私が(日本で)始めて回転寿司に入った時にお茶を自分で入れるというシステムに感動したのですが、そのお店にはそれはありませんでした。お茶も有料なのです。それに結構いい値段がしていました。味は、ごはんが甘くてあまりイケていませんでした。

 オペラは「イタリアのトルコ人」。字幕が舞台の上の方に横書きで出てくることに当たり前のことながら感動。日本では舞台の両脇に縦書きで出ることが多いですから。あのオペラはちょっとコメディな部分があるので、お客さんがかなり受けていました。演出はとても現代風。オペラがはねると既に10:30とかです。夜になるとやはり地下鉄は怖いです。道中、とても心細くなりながら、大急ぎでホテルに帰り、明日はもうハンブルグにお別れするので、荷物も軽くまとめて寝ました。

〈4/7ハンブルグ〜フランクフルト〉を読む→
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2005年ドイツ旅行−2 [ドイツ旅行記]

<4/5>ハンブルグ第一日

 いつもお天道様が高くなっても決して起きることはないくせに、今日は、目覚ましが鳴る前に目が覚めた。支度をして朝食へ。今回のように、一人旅だと食事はおろそかになりがちなので、毎日食べるホテルでの朝食、これは、重要だ。思いのほか美味しく日本人の口によく合っていたので、助かった。フロントで地図をゲットして、いざ出陣!夕べはあんなに怖かった駅からの道も、明るくなれば爽やかに歩けた。

ドイツ旅行 001.jpg 今日の第一の目的地は「ブラームス記念館」です。駅を降りたらすぐに遊園地があった。こんな所に遊園地があるなんて聞いてないぞ~って思う。もしかして、絵本とかで読んだことのある「移動遊園地」ってやつかなあ?現代にもまだあったんだ~、びっくり。「ガイドブックを片手に、いかにも観光客風にキョロキョロするのは危険」という大昔に聞いた注意を思い出し、あてずっぽに歩いていたら、余計に道が分からなくなってしまった。再び駅に引き返し、バッグから地図を取り出し見てみるが・・・どうもドイツの地図は読みづらく、さっぱり方向感覚がつかめない。「駅から5分」のはずが45分くらいかかってようやく到着、ふぅ~っ。




ドイツ旅行 002.jpg ブラームス記念館は、アパートメントみたいな大きな建物の一角に、上下1部屋ずつの小さな小さな記念館でした。1階にあったハンブルグ市内でのブラームスの軌跡の地図は見ていてロマンを掻き立てられる感じでした。引越し好きなブラームス一家が住んだ家はここ、とか、初めてリサイタルを開いたホールがあった場所、とか。
 2階には自筆譜とかコンサートのプログラムとか持ち物などが展示してありました。それらの説明を読みながら、ふと「あら私、ずいぶん楽々と読んでるわ」と気づきました。ドイツ語英語の表記に混じって、日本語の表記もされているのです。日本人はブラ好きが多いのでしょうね。

ドイツ旅行 004.jpg 記念館を出てからは、ハンブルグ最大の聖ミヒャエル教会へ。中に入ってみてその壮大さに思わず言葉を失うほどでした。こんなに大きな空間が街の真ん中にあるということ、誰でも自由に入れること、ただ椅子に座って何時間でもボーっとしていてもいいということ、教会というのは皆を受け入れてくれる存在なのだなと、肌で感じた気がします。
 次にタワーに登った。ちょうど遠足の子たちがたくさんいて、若い彼らは階段をトントンと元気に上がって行ったのですが、付き添いの女の先生と私はエレベーターで。ドイツの電車はドアを自分で開けなければいけないのですが、エレベーターもそうなんです。上からの眺めは市内も港も湖(アルスター湖)も一望でき、素晴らしかったです。「さっき間違えて歩いたのはあの辺りね」と上空から確認、それはもう・・・すごい距離でした。

 遅い昼食に、ドイツ語の先生が教えてくれた「Sagres」というポルトガル料理のお店に行きました。お勧めはこの魚、最後の1匹、と言われたのでそれを注文。ついでにビールも注文。だって朝からずっと歩きっぱなしだもの、ビールを飲む権利があるよね。どんな風に料理されて出てくるのかなと楽しみにしていたら、黒い魚が丸ごと1匹(名前は良く分らない)塩焼きで出てきて、付け合せはお得意のじゃがいもとサラダでした。少し塩気が強いですが、さっぱりとしてとても美味しかったです。とは言え、魚丸ごと1匹はさすがに食べ切れませんでした。

05051121.P5110010.jpg さてお次は。ピアノをやっていたら誰もが憧れるスタインウェイ本社に行きました。
ショールームには、ボストンピアノが半分くらいを占めていましたが、スタインウェイも大小あわせて15,6台あり、アップライトも5,6台あり、好きなように弾かせてくれたので、初めは「さすが良い音だわ~」と嬉しく弾いていましたが、しばらくすると、だんだん飽きてきてしまいました。なぜって・・・・良い音だけどどのピアノもみんな同じ音に思えてきたからです。「そう、私はスタインウェイは好きじゃなかったのよね」と思い出し、記念にメモ帳とお買い物袋みたいのを買って帰ってきました。この袋がスタインウェイとは思えない安っぽい代物なのですが、「記念」なので我慢。たった2オイロ(ユーロ=ドイツ風にオイロと言おう)だから文句も言えません。

ドイツ旅行 005.jpg 再び、中央駅(Hauptbahnhof)に戻り、目抜き通り(Manckebergstr)をぶらぶらと歩く。Kioskで絵葉書を20枚購入。また、郵便局で切手も購入(日本まで1オイロ)。最後にラートハウス(市庁舎)を見て(見学はもう終わっている)、そろそろ帰途へ。夜、生徒や友人たちに絵葉書を書きながら、ふと窓を見るとちょうど夕日が沈むところでした。緯度の高いこちらでは、日の入りが遅く、午後8:00頃です。

〈4/6ハンブルグ第2日〉を読む→

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2005年ドイツ旅行−1 [ドイツ旅行記]

<4/4>成田~ハンブルグ

 ハンブルグのホテルに着くまではとにかく、ハプニングに次ぐハプニング。とても全部は紹介できないけれど、少しだけ(恥をしのんで)ご披露しましょう。。。

 まず飛行機の中では窓側の席にしてしまったので、思うように席をたてずに大後悔!乗り継ぎのチューリヒでは色々あった。乗り継ぎ時間が約5時間あるので、この時間に両替をしておくようにとの友人のアドバイスに従い、両替所を探す。。。私が持っているのは「ワールドキャッシュ」というカード、日本円を預けておくと現地のATMで現地の通貨で引き出せるというものです。しかし、なぜか引き出すことが出来ません。何がいけなかったのか、暗証番号を間違えたのか・・・とにかく不安が倍増する。

 そして最大の試練。いざ搭乗が始まってみると「ルフトハンザ航空」と言っているではありませんか。。。ん?私の乗る飛行機はスイス航空なんだけど・・・まさか、間違えた????そう間違えたのです。もう時間は刻々と迫ってくるし、走りに走ってやっと正しいゲートに到着! が・・・・何とゲートが閉まっているではありませんか。もうすっかり舞い上がってしまった。結局、私が乗るはずの便は18:05発で搭乗時間が17:45でした。けれども、すっかり17:45発と思い込み、またちょうどいい具合に17:45発のハンブルク行きがあったので、そっちに行ってしまったのです。でも、反対じゃなくて良かった!

 やっとの思いでハンブルグに到着。現地時間で午後9:00を回っています。

 中央駅(Hbf)まではバスで20分程、そこからは地下鉄でした。地下鉄の入り口には浮浪者の人がいて何か言っているし、やっと電車に乗ったら、今度は、不良の若者たちが騒いでいる車両だったのです。他の乗客の人は見て見ぬふりをしているし。とても恐かったです。。

 目的のBillstedt駅に着いたが・・・あまりにも町が寝静まっているのでまたびっくり。駅前に地図もないし。私も簡単な地図しか持っていないし。重い荷物を抱えてこの怖そうな町をうろうろと歩くのはとても無理と思って、ちょうど通りかかったジェントルマン風の人に話しかけ、ホテルの近くまで連れて行ってもらいました。歩いている途中は、「もしこの人が悪い人だったら、私の人生は終わりだ」と思いながらドキドキ。幸いそういう人ではなくて良かったです。

 ホテルに無事に到着、でもまだ今日の試練は終わっていない。お部屋のキーが何度やっても開かないのです!私は2回もフロントに戻って、結局ホテルの人が一緒にやってきて、開けてもらいました。日本のホテルのように、簡単に開くようには出来ていないのか、カギの感度があまり良くないのかもしれません。

 こうして、私の珍道中は幕を開けました。本当に、試練の連続で疲れの極地という感じでした。この旅を企画したことをかなり後悔。でもまあ、ここまでが一番大変な部分だから後は何とかなるだろうという楽観的な気持ちも・・・。

〈4/5ハンブルグ第1日〉を読む→
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