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デュトワvsN響 フォーレレクイエム [音楽]

 本日のN響アワーはなかなか良い企画でした。かなり古い映像でしたが、シャルル・デュトワ指揮のフォーレレクイム、随所に何故異端と言われるか?何故名曲か?という解説が入り、とても分かりやすく、何よりも演奏が素晴らしかったです。合唱は二期会合唱団でしたが、プロらしくなく、と言うべきかさすがプロと言うべきか、集中力の感じられる心のこもった演奏でした。終始、ピアノが美しく統制されていた音色だったと思います。

 古今東西の色々なレクイエム、それぞれに良さがあって、ヴェルディの迫力とかもいいですが、また、フォーレはその様式感から「レクイエムに非ず。」などと初演ではブーイングだったそうですが、そういう知識は横に置いておいて、単純に曲想や雰囲気だけを感じたら、もっともレクイエムらしいレクイエムではないでしょうか??

 この秋、武蔵野合唱団では、定期演奏会で久しぶりにフォーレレクイムを取り上げます。残念なことに産休中で練習に参加出来ていない私ですが、一緒に歌いたい気満々になってきました〜。

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スイス製オルゴール [音楽]

 「安心」という健康雑誌があります。たぶんおじいさんおばあさんが読むような類いの雑誌なんでしょうが、こないだ発売日に新聞の広告で見て、即!買いました。特集が、骨盤を締めたらアッサリ痩せた。っていうのと、脳を活性化するスイス製オルゴールっていうんで、オルゴールのCDがおまけで付いていました。

 もうすぐ出産する私は、(臨月に入りました〜)今までノートラブルで快適妊婦生活で来てたのですが、さすがに、ここ数日は足が象のようにむくんで来て、手も少しむくんだりして、オヘソも今朝ついにひっくり返り、かなり悲しい状況になってきています。もちろん体重は人様には言えない!!で、出産したら、即ダイエットをしないと・・・という状況なので、骨盤を締めるということには人一倍興味があります。

 それから、なかなか思っていたようには進まないのですが、胎教もしたいので「脳を活性化する」CDというのは絶対に欲しいって感じです。童謡、英語の歌など数枚のCDを持っていますが、結局ほとんど聞いていないんですが(><)で、私自身、オルゴール博物館(美術館?)に行ったら1日中出て来ないっていうくらいオルゴールは大好きで、学生の時に唯一受けた就職試験は三協精機のアレンジャーという仕事。オルゴール用に曲をアレンジするという仕事です。スイス製のオルゴール(リュージュ社)は音がまろやかで優しく癒し系なので、欲しいなあと思ったこともありましたが、最低でも10万円くらいはして、当時20代で収入もなかったので買えなかったものです(T T)代わりに、アンティークオルゴールのCDはたくさん持っているのですが、実家に置いて来てしまっているため、今は聞けず、欲しいなあと思っていたところでした。

 「安心」の今回の特集では、脳を活性化するというのは、胎教というよりは、色々な難病とかで西洋医学ではどうにもならないようなものを、オルゴールの力で改善するというちょっと眉唾臭い話でしたが、ガンにしろ病気にしろ、脳からの指令が狂ってしまって、細胞が勝手に暴走を始めるとか悪い物質が分泌されるとか、そういう状態を指すわけだから、脳をまずリラックスさせるというのは改善の第一歩なのは分かる気もします。オルゴールに似せたシンセとかの合成音のCDも出ていますが、アルファー波とかが違うのかな、なんか似てるけどニセモノはニセモノって感じがして、ちっとも癒されません。
 
 おまけのCDは結構いい音で入っていて、シリンダーオルゴール特有の1周したらシリンダーが横にずれる音とかも入っていて何だか癒されます。毎日2回くらい聞いています。(1回で30分くらい)赤ちゃんが生まれたら、胎教で聞いていたCDとかを聞かせると安心して落ち着いて寝付くとかよく聞くので、試してみたいと思います。
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ショパンの音楽記号〜その意味と解釈〜 [音楽]

110429_0918~01.JPG 「ショパンの音楽記号〜その意味と解釈〜」という本を読みました。こういった解説書の類いはせっかく買っても期待とは大きく違うことが多いのですが、この本は以前読んだ「心で弾くピアノ」のセイモア・バーンスタイン氏の著書だったので、大丈夫と確信して買いました。

 果たして期待通り!しかも「ショパンの」と書いてあるにもかかわらず、一般的なことをふまえた上での解釈で、納得のいくものでした。cresc.とdecresc.という表記と日本で「松葉」と呼ばれている(本の中ではヘアピンと呼ばれている)記号、学校ではどちらも「だんだん強く」「だんだん弱く」と教えられるが、本当にそうなのか??彼はヘアピンにはテンポルバートの意味が含まれていると言います。確かに、譜例を見てみると無意識にそう弾いているなあと思い当たる部分がたくさん。そう言えば、私はアッチェレしたり、ブレーキをかけたりするという印に、矢印(→、←)を使います。その「矢」の部分だけを書いたらヘアピン記号になりますね。妙に納得してしまいました。

 それとか、ペダルを踏む箇所は良いのですが、放す箇所の記号(アスタリスクと言うらしい)についての考え方も非常に参考になりました。今まで、「おかしいな〜、ま、いっか〜」と見なかったことにしていたことが多かったです。

 そんなに専門的な内容ではないので、ちょっとピアノの心得のある方(そして譜面通りに弾くことだけにとらわれず、音楽的な表現について感性のある方)なら充分に理解できるので、ぜひ皆さんに読んでいただきたいです。そして、多くの方が、自分の感性と楽譜に忠実にという2つの矛盾に板挟みになりながら、表現を追求するという楽しさを味わっていただきたいと思います。
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新国立劇場 ばらの騎士 [音楽]

 新国のばらの騎士、千秋楽に行ってきました。震災以来、初めてのコンサート(オペラ)だった気がします。平日の昼間に、千秋楽を持ってくるという意図がよく分からないのですが、そのお陰で(?)「チケットが余っちゃったから行かな〜い?」というお誘いを受け、行ってきました。

 震災の影響で、外国人歌手の方たちが来日キャンセルをしたので、キャストがだいぶ入れ替わりましたが、元々行く予定ではなかった私にとっては、そういうことはどうでもよく、ごく普通にオペラを楽しもうという感覚で行きました。

 後悔したのは、強い方のコンタクトレンズをしていかなかったこと。オペラグラスは持っていましたが、歌手の顔と字幕を両方一度に視野に入れるのは無理。字幕なしで全ての内容が把握出来るほど詳しくないのですが、オペラグラスなしでは字幕はぼやけて見えない。なので、時々、字幕を確認して、今どのあたりの場面というのを頭にいれながら舞台を見るって感じでした。

 オックス男爵のフランツ・ハヴラダ氏は元々のキャスト。この役を700回も演じている大ベテランだそうで、その余裕もあり、1人際立っていました。完全に「役を自分のものにしている」というのはこういうことを言うんだな〜と思います。代役組のアンナ=カタリーナ・ベンケ(元帥夫人)は、もちろん初めてではないんでしょうが、とても品があって美しく良かったです。同じく代役の井坂恵氏(オクタヴィアン)は、残念ながら、声が飛んで来なかったので、評価のしようがないって感じ。以前にこのオペラを観た時のオクタヴィアンは林美智子だったのですが、彼女よりは女臭くなく良かった気がします。あとは、ゾフィーの安井陽子さんが高音が綺麗で良かったと思います。元帥夫人の落ち着きとゾフィの若さが対照的で、はまっていたと思います。脇役陣では、ヴァルツァキの高橋淳さんとアンニーナの加納悦子さんのペアもうるさ過ぎず、いい味を出して芸達者なところを魅せていて素晴らしかったです。

 全体的には、シュトラウスの美しい音楽が心に残り、休憩時間になるたびに♪チャララ〜、チャララ〜とワルツを口ずさんでしまいました。外国人と日本人のキャストが入り交じるというのは、見た目もギャップがあるし、何より声量に圧倒的な差があるので、どうも違和感があるのは否めません。では日本人だけで演じれば良いか、と言われればそれも???で、やはり経験豊かな外国人がしっかりと固めてくれるのは舞台が締まります。(日本人歌手で、1つの当たり役を何百回もこなしている人はおそらくいないでしょう。)そういう外国人の良さをどんどん吸収して日本人のレベルがどんどんアップしていくことを願ってやみません。
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アンドラーシュ・シフ ベートーヴェン後期ピアノソナタ [音楽]

 クラシック番組はほとんど見ない私ですが、何となく、今回は見てみました。(もちろん録画)暖房の音とかが気になるので、昼間の割と暖かい時間を選んで、暖房なしで。普段、なぜこういう番組を見ないかというと、家で見るとくつろいでしまって、ついゴロンと横になりながら見てしまったりして、結果、ウトウトと気づいたら曲が終わっていた〜というパターンになるからです。

 でも、今回の番組は、シフのあまりの集中力の高さに、こちらもついかしこまって最後までじーっと見入ってしまいました。1曲弾くだけでもしんどいだろうというベートーヴェンの後期のピアノソナタを3曲まとめて、しかも曲間の拍手もなして、まるで1つの楽章のように弾いていました。実際、楽章が変わっても表示が出なかった(気づかなかったのか??)ところもあり、「おいおい、NHK、しっかりしろよ〜」って思いましたが。

 しかしあれだけの長時間にわたり、ずっと集中力を保って弾くというのは一体どういう神経を持っているんでしょうね?シフはハンガリーのピアニストということで、リストの曲集などをCDで聴いたりして、テクニックがすごい人というイメージがありましたが、さすが、後期のソナタとなると派手なテクニックというよりは、一音一音吟味された音が、もっと大きな流れとして有機的につながっているという感じがしました。テレビの良さとして手元がアップでうつりますが、ふっくらとした豊かな肉付きの指が無駄な動き一切なく素晴らしかったです。身体の動きもしかり。また音楽的にも奇をてらうこともなく、ひたすら音楽に奉仕しているっていう感じの弾き方でした。何か、こちらも身動きしたらいけないような、そういうたたずまいで、当日、紀尾井にいたお客さんたちはどんなにかすごいう空間だったんだろうなあと想像します。

 また、ピアノリサイタルなんていうのは、紀尾井くらいの規模がちょうど良くって、サントリーの大ホールなんかで満席でやるというのは、そのこと自体はすごいですが、あまり音楽を聴くという環境ではないかもな〜って思ってしまいました。こんなこと言ったらまた何か誤解されそうですが、やはりクラシックなんていうのは、大勢の人たちに分かり易く感動を与えるっていうよりも、分かる人だけが分かるんでいいかも、っていう風にも思ってしまいました。中でもピアニストっていうのは、孤独というか孤高というか、そういう人種なのかもって思います。世の中が何でも簡単さを求める時代になってしまっているから、余計にそういう禁欲的なというか、そういうものに対する憧れもあるのかもしれません。
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サイトウキネンAプロin松本 [音楽]

 日本の音楽界でカリスマ的なフェスティバルである、サイトウキネンオーケストラを聴きにはるばる松本までやってきました!というのも、我らが若きマエストロ「山田和樹」が今年のAプロの指揮者に選ばれたからです。サイトウキネンというのは、チケットが取れないということで有名、ましてお泊りでなければ聴きに行けないとあれば、何もそこまでしても・・・・というのが、いつもの私であります。でも、今回は特別。ブザンソンのコンクールで優勝し、プライベートでも良いこと続きの和樹ちゃんの応援とあらば、どこへでもってわけです。(ウソ[あせあせ(飛び散る汗)]

 それに加えて、ドイツ在住の既に若手とは言えない域に達している「小菅優」さんのピアノというのも魅力的。プログラムもベートーヴェンのピアノコンチェルト第4番と交響曲7番(いわゆるベト七)という最高の組み合わせ。こりゃー行くしかないでしょう。。。

 うわー、こんな興奮するベト七は初めて~!!!というのが正直な感想です。サイトウキネンという世界最高のオーケストラに和樹氏が「挑む」っていう感じの気負いみたいのが感じられ、少々空回り感もあった1楽章ではありました。私としてはこんなに暴力的な音は嫌い、音汚いし~って思いましたが、2,3,4楽章と進むうちに、もはやそういう問題ではないよな、って思いました。たぶん、最高に美しい音、楽器を最高の状態で鳴らす(響かす)ことにかけては超一流の方たちが、思わず身体全身を使って弦がキーって鳴っちゃうようなすごいオーバーアクションで弾くというのは、人生の一大事なんだと思います。たぶんそれは和樹氏が要求したのではなくて、彼の指揮から全身から出てくるエネルギーに思わずそんな風に「やっちゃった」んだと思いました。そんな風にオケを引っ張っていった和樹ちゃんに大拍手!!!

 ブラボーもたくさんかかり、スタンディングオベイションでした。いい時間を過ごしたって感じ。はるばる松本まで来た甲斐がありました。きっと彼はこのまま世界の頂点への階段を昇って行くのだろうなと思いました。ブザンソンのコンクールがそのスタート地点だったかもしれません。今は、どれくらいまで行ったのか分かりません。でもまだほんの一歩であるには違いありません。そんなスタートダッシュの一瞬に立ち会えたというのは、限りない幸せだと思います。

 某合唱団から応援団が40名ほど行ったそうです。夜は、駅前の居酒屋で深夜まで打ち上げ。その後もホテルに帰ってから3時まで部屋飲み。久しぶりにそんな不良な一夜を過ごしました。

 ところで、もう1人楽しみにしていた小菅優さんのピアノですが。。。こちらは生で聴くのは初めてなので、比べようもないので、現時点では頭の中が?????どんな風に評価して良いやら分かりません。でも、非常に個性と才能にあふれた方だとお見受けしましたから、また東京でライブで聴ける機会があったら是非聴きたいと思っています。
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シャオチュン 二胡天女コンサート2010 [音楽]

 c019143920100422164640.jpg 二胡のコンサートの行ってみました〜。シャオチュンという方は、女子十二楽坊の第一期のメンバーだそうで、美貌と技術を兼ね備えた中国ではトップクラスの二胡奏者のようです。北京に行っているお友達が向こうで習っている先生で、日本でソロデビューするからと誘われて、二胡のコンサートなんてちょっと興味もあったので行ってみました。

 場所は、アートフォーラムあざみ野という200人規模の多目的ホールで、仮設の客席、仮設の舞台という「なんでこの場所、このホールなんだろう?」と不思議な感じでした。で、司会の人(冨田悠という人)がいて、お笑い系の人なのか、なんでこの司会(?)って感じ。トイレは今のうちに、とか、どうしても行きたくなったら我慢して死んでもアレなんで、そっと行ってくださいとか。そんなこといちいち言うな=って思いました。ここは幼稚園か、老人会か!!あと、音響の人が入っていたのですが、それが、いちいち演奏中に会場内を動き回って確認しているらしいのですが、とっても目障りでした。

 では、演奏のことについて。二胡という楽器のことを知らないので、技術的なことなど何とも分からず評価しづらいのですが。旋律楽器として「歌う」ということにかけては、とてもよく歌っていたように思います。でも、それが、やはり独特の歌い回しっていうんでしょうか、所謂「後押し」をするので、中国の歌には、それが合うのですがクラシックの曲には合いません。音色も中国の歌だと哀愁を帯びたもの悲しいような感じで何とも情感あふれる感じに聞こえるのですが、クラシックの曲だと喉が詰まった音みたいに感じてしまいます。プログラムの半分くらいが中国の曲、半分くらいが日本の曲やクラシックの曲だったのですが、クラシックの曲はやらない方が良いと思いました。

 ヴァイオリンと同じような位置づけで選曲しているのですが、申し訳ないけどヴァイオリンのようには出来ません。まず音域がとても狭いようです。ですから、のびのびと音が出る範囲が狭くて、ちょっと高音になると音量がガクっと落ちます。それをビブラートで歌わせるので、後押しだったり演歌っぽい歌い回しになってしまうのです。それがクラシックには絶対に合いません。あと、独特な拍子感、拍節感があるようで、聞いていて心地よくなかったです。伴奏者の人はよく合わせられるな〜と感心しました。チャールダッシュとか情熱大陸の時は、八分音符1コ分、ずれちゃってるんだけど、フレーズの最後の音ではうまく合わせていたから拍手!!

 というわけで、この方は、たぶん二胡奏者としては超一流なんでしょうが、クラシックの曲は選曲しないで二胡に合う曲だけをやっているのが良いと思いました。でも二胡に合う曲だけでは一晩のレパートリーとしては物足りないのでしょうね、だから、クラシックを入れるんだと思います。確かに、中国っぽい曲ばかりを聞かされたら飽きると思いました。それは、この人のせいではなくて、二胡という楽器の限界なんだと思います。30分くらいのミニコンサート的なものがちょうどよいのではないでしょうか?それとても、何度も繰り返し聞くというよりは、1回で良いかなと思います。

 というわけで、二胡のコンサートはこのⅠ回で充分だなと思いました。くれぐれも言いますが、シャオチュンさんが下手だとか何とかっていう訳ではありません!私には二胡はあんまり興味がないっていう結論でございます。悪しからず(--;
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プレイエル・ピアノによるショパン~マズルカ、ワルツ、その他の舞曲集 [音楽]

100525_2200_01.JPG 1836年製のプレイエル・ピアノによるショパン~アルテュール・スホーンデルヴェルトという人の演奏で、マズルカ、ワルツ、その他の舞曲集をいうのも買いました。こちらは、良かったです。無名の(?)人だと思いますが、音楽教育・コンサート演奏・室内楽の3部門を学ぶかたわら、古い鍵盤楽器についての研究を専攻し、フォルテピアノやモダンピアノ、クラヴィコード、チェンバロなど様々な楽器でコンサート活動をしているそうです。

 最初の曲はポロネーズで、あまりにもテンポが遅く、びっくりしました。その後の曲も、概ね、テンポはゆったりめで、この人下手なのかな~?と思いましたが、もう一度聴いたら良いなと思いました。解説によると、当時は、舞踏は欠くべからざる要素で、ショパンが作曲した時は、少なからず、本当にそれで踊っていたそうです。それが、次第にピアニストが自らの芸術性を表現するための芸術的ヴィルトゥオーゾ・ピースとして扱われるようになっていったということです。

 それに伴い、当然、テンポも上がったでしょう。だから、私たちが普段聞きなれているテンポとはかなり違いました。それに、アンティークのプレイエルのピアノの音色は、現代のパワーのある肉付きの良いピアノとは全然ちがって、ちょっと古びた香りのするような音、弦を叩く音がするピアノです。

 音程(ピッチ)というのも、少し考えなければならないと思いました。つまり何だかちょっと低いんじゃない?このピッチって思うんだけど、当時は、現代よりも少なくとも3ヘルツ以上は低かったわけだから、それでいいんですよね。そうすると華やかさには欠けるけれど、落ち着いた雰囲気のある音楽になります。それでゆったりしたテンポで、ゆったりと踊るって何だかいいじゃありませんか。ルバートなんかも何だか品の良いものに感じます。音楽が、一つの方向にばかり進んできたことへの反省と共に、もっと奥行きのあるものを求めたいと思います。
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小曽根真 ロード・トゥ・ショパン [音楽]

 今年は言わずと知れたショパン・イヤー。それに便乗したイベントやら商品やらがたくさん企画されていますが、これもその一つと言えるでしょう。。

 数年前に、友人が、小曽根真を絶賛していたので、少しは気になっていました。なので、CDを買ってみました。3000円もしたんです!

 昨日、手に入れて、さっき早速聞いてみました。(4枚買って、まずこれを聴いたのだから、楽しみにしていたと分かるでしょう。)

 でも・・・・・早速ブックオフに売りに行きます。なるべく旬のうちに。

 全く期待はずれでした!ショパンだと思って聴かなければ、いいのかもしれない。単なる心地よいBGMとして。でも、ショパンと堂々と謳うからには、ショパンの音楽の片鱗でも見せて欲しいです。或いは、友人は、ジャンルを問わず聴く人だから、理解できたのかもしれない。でも、私には理解できませんでした。クラシックを弾く理由というのは、その作曲家と演奏家の双方の精神性がぶつかり合って、極限まで張り詰めた何かが感じられるからだと思うのです。ただ、綺麗なだけの音楽なら、何も200年前の音楽を聴かなくても他にも一杯あります。

 ああいう風にジャズとかでクラシックをアレンジするには、クラシックへの敷居を下げるとか、そういう道しるべ的な意味もあるのでしょうか?でも、小曽根真が、わざわざそんなことのためにCDをリリースするとも思えないな。やはり、私には理解不能です。アレンジしてある曲は、それがショパンの曲だとは分からないくらい歪曲されていたし、ほとんどアレンジされていなかった曲(エチュードとか)は、僕って、ジャズやっているけど本当は結構クラシックも弾けるんですよ~って誇示しているようにしか感じなかった。そのくせ、ミスタッチが耳に付くし。(あ、あれってわざと違う和音にしてたりするのかな?)

 まあ、とにかく3000円が一夜にして、数百円になってしまうんでしょうけど、それでも良いです。たんすの肥やしになるよりは。すぐにブックオフに行きます!
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ヤマハCFシリーズ デビューコンサート [音楽]

 昨日は、オペラシティタケミツで、ヤマハのコンサートグランドの新商品発表記念プレミアムコンサートというのに行ってきました。実に19年ぶりのモデルチェンジだそうです。

 100511_1931_01.jpg写真手前は、CF6(1300万!)奥はCF4(1100万!!)。ロビーに展示してありました。「フルコンは置いてないみたいだね〜」「まさか(舞台上の)アレ1台しか作ってないのかなあ。」なんて言っていたら、まさに、その通りで、お値段1800万!!!
 そこまで出して一体誰が買うんだ???って思いますが。

 そして、感想ですが。ベーゼンドルファーを買い取ったことで、かなり研究したのかな、という工夫の跡が見られる感じで、音は大変美しかったです。ありきたりの言い方をするならば「ビロードのような、」って感じでしょうか。柔らかくて、みずみずしい音でした。が、その分、芯が感じられず、ちょっと響き過ぎてフォルテの部分でぼわぼわしてしまうような印象もあり、力強さには欠けるように思いました。今後、販売ベースに載せるに当たっては、その辺りの解決が課題かな〜と生意気ながら思いました。

 演奏者の清水和音さんは、たぶん50歳を過ぎたあたり。円熟の極みっといった辺りで、前半はソロの曲、後半はコンチェルトを弾くというすごいコンサートだったのですが、さすが貫禄の演奏でした。彼の素晴らしさは、やはり圧倒的なテクニックとそれを支える豊かな音色と音量って感じでしょうかね。

 ただ、会場がざわざわざわざわしていて、お客さんの質は悪かったと思います。集中力を高めるのに苦労していたように見え、とても気の毒でした。全員、招待客で、ヤマハの関係者あるいは私のように楽器店からの招待客(ピアノの先生やピアノ購入者だと思われる)など、音楽に関わりのある方たちばかりのはずなのに、あのマナーのなさは嘆かわしいと思いました。そういう一見プロの人の方が、実は演奏会慣れしていないものなのかもしれません。

 
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